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アクティヴJBタイプ大研究 feat.関将典(Kroi)

  • Photo:Hiroki Obara
  • Equipments Explanation/Movie&Sound Engineer:Makoto Kawabe

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Xotic
XJ-1T

ヴィンテージからモダン系まで多彩かつ緻密な音作りが可能

【Specifications】●ボディ:アルダー●ネック:メイプル●指板:ローズウッド●フレット数:21フレット●ペグ:ヒップショット・ウルトラライト●ブリッジ:オリジナル●ピックアップ:ロウ・ヴィンテージJBタイプ(フロント/リア)●プリアンプ:オリジナル●コントロール:フロント・ヴォリューム(兼アクティヴ/パッシヴ切り替えスイッチ)、リア・ヴォリューム(兼パラレル/シリーズ切り替えスイッチ)、トーン、ベース(ブースト/カット)、ミドル(ブースト/カット)、トレブル(ブースト/カット)、ミドル・フリケンシー・セレクター(400Hz/800Hz)、トレブル・フリケンシー・セレクター(6kHz/12kHz)●カラー:3トーン・サンバースト●価格:オープンプライス(市場実勢価格429,000円)

 エキゾチックはアメリカ西海岸に拠点を置く老舗の工房系ブランド。知る人ぞ知る玄人向けのイメージもあるが、ポテンシャルの高いサウンドから、若いミュージシャンの間で愛用者が増えている。XJ-1Tはクラシカルな見た目ながらも現代的な機能を盛り込むというコンセプトのもと、日本にて製造されるスタンダードなJBタイプだ。

 指板はローズウッド、演奏性を考慮してヒールカットが施されたネック材はメイプルとなっている。ボディはミディアム・ウェイトのアルダーで、独特の丸みとコンター加工を施している。本器はレリック加工が施され、ラッカー塗装仕上げというのもポイントだ。プレイアビリティの高さも特筆すべきで、PLEKによる緻密なフレット調整に加えて、ピックアップの高さや弦高、エレクトロニクスの調整により、優れた演奏フィールを持つ楽器に仕上げている。ブランドのトレードマークでもあるウッド・カバーの付いたピックアップは、カリフォルニアの工房でハンドワイヤリングで作り上げるブランド、ロウ・ヴィンテージ製で、プリアンプもオリジナル・モデル。コントロールはJBと同じく2ヴォリューム、トーンに加えて3バンドEQというシンプルな組み合わせに、ミドルとトレブルEQの周波数可変スイッチを備える。

 ふたつのヴォリューム・ノブは、アクティヴとパッシヴ、パラレルとシリーズをプッシュ/プルで切り替えるスイッチも兼用。ヴィンテージからモダン系まで多彩かつ緻密な音作りができる。

3バンドEQに加え、ミドルとトレブルの帯域を変化させるフリケンシー・セレクターを装備。これら機能により、音をかなり細かく調整することができる。
同社の特徴でもある木製のピックアップ・カバー。プレイヤー側部分はスクエア型のため、指弾き時のフィンガーレストとして演奏面にも大きく寄与している。
ボディ部分に施されたレリック加工。もちろん加工がないモデルもラインナップされている。
質量の大きなオリジナル・ブリッジは、弦間ピッチも調整することが可能な仕様。
リア・パネルにあるアクティヴのゲインを調整するトリム・コントロール。これにより、アクティヴ使用時とパッシヴ使用時の音量差を調整することができる。
キャビティ内にあるプリアンプ部。9V電池を2個使用した18Vで駆動する。

ここまで高いレベルでパッシヴ/アクティヴを両立できていることにビックリした

 アクティヴでも“パッシヴ?”と感じるくらいナチュラルな音色を出せるし、パッシヴもそのまま使いたくなるくらいに良い音がします。ここまで高いレベルでパッシヴとアクティヴを両立できていることにビックリしました。音色は落ち着いた印象で、今回弾いたモデルのなかでは一番ヴィンテージ感のあるキャラクターだと思います。プリアンプを使い音を作っていくと、どんな方向にでも作り込んでいける。本当にできすぎるくらいに優秀ですね。シリーズ/パラレルの切り替えでは音の芯のニュアンスを変えられるし、ミドルとトレブルEQの周波数可変スイッチは、ライヴでの補正にもレコーディングでも使える感じがしました。

 あとは専用回路によってノイズが全然ないのも素晴らしいですね。イナたい音を出したいときにヴィンテージ系の楽器を使うとノイズは避けられない問題になったりもしますが、この楽器ならイナたい音がノイズレスで出すことができます。すぐにでもバンドのレコーディングで使いたいくらいのベースですね。

製品に関する問い合わせは、PCI Japan(☎03-3408-6007)まで。
https://www.pci-jpn.com/

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