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    【第99回】“ウラをオモテとして感じる”裏技 第3部 Part 1 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    今回は5拍子でファンキーなグルーヴを作るアプローチです!

    『ウラをオモテとして感じる裏技』シリーズの第2弾として、3回にわたって7/8拍子を使ったアプローチ第96回第97回第98回)を紹介してきました(シリーズ第1弾は、第10回第11回第12回)。

    このままの勢いでシリーズ第3弾に突入します。前回までと同じフレーズを題材に、また別の解釈でアプローチします。“いや、ひとつのフレーズのグルーヴの解釈はひとつでいいでしょ?”という意見もあるでしょう。でも、フレーズをいろんな違う 角度から見ることでフレーズに対する理解が深まるし、グルーヴが立体的になるので、僕の場合は基本的にいろんな解釈にトライします。

    ということで、今回は5/8拍子を使ったアプローチです。最初は5拍子に慣れましょう。

    まず、ex.1をカウント①でカウントしながら演奏します。できるテンポから始めて、少しずつ上げていきます。慣れてきたら、Fのところに足のタップを追加します。これもいろいろなテンポで練習します。さらに慣れたら、カウント②に切り替えます。足タップと同じ場所ですね。“3”の長さは1拍の半分(=8分音符)しかないことに注意です。2小節目の1拍目をウラっぽく感じてしまうのでなく、オモテとして感じられるようになるまでやります。全部タップするのがキツい場合(F)は省いてOKです。

    次のex.2は、カウントと足タップは同じままフレーズが変わります。5拍子のループと、このカウント方法に慣れましょう。

    5拍子に慣れてきたら ex.3に移ります。1小節目が、今回のアプローチで使うひとつ目のパーツです。カウントと足タップは ex.2と同じです。

    次はex.4です。1小節目が、今回使うふたつ目のパーツです。

    パーツ1と2を連結したのがex.5。すべての音をオモテとして感じられるまでいろんなテンポで繰り返します。

    そして最後のパーツがex.6です。これだけ6/8拍子です。本来は5/8拍子より簡単だと思いますが、5/8のループに慣れてきたタイミングでやると、逆に小節の最後で“あれ?”ってなるかもしれません。

    次回までに、何も考えなくても5拍子のループが自然に演奏できるようにしておきましょう。そしてそれぞれのパーツにも慣れ ておいてください。石村順でした!

    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

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