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【第97回】ウラ多めのフレーズを変拍子で攻略! “ウラをオモテとして感じる”裏技 第2部 Part 2 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

  • Text:Jun Ishimura

ウラが苦手……という人にこそやってもらいたい、ウラ多めのフレーズを変拍子で攻略するシリーズ・パート2!

ということで、前回の続きです。7拍子“タンタンタタン”が自然にできるようになったという前提で話を進めますので、まだやっていないという人は前回の動画を観て練習してからここに戻ってきてください。

前回は手拍子や単音で7拍子のリズム・パターンに取り組みましたが、今回は同じパターンに音程をつけます。

まずはex.1。ゆっくりめのテンポから始めて、5分とか15分とか慣れるまでリピートします。前回同様、後半の1-2-3(タタン)から小節アタマのD音に戻ったところがウラだと感じてしまうかもしれませんが、そこは次の小節のオモテなんですね。ここがポイントです。この小節アタマに戻ったときにコケたり不自然にならないように気をつけます。

慣れたら譜面のFのところで足をタップしますが、ただタップするだけじゃなく、そこに重心を乗せるイメージです。足をタップしているところは全部オモテだと感じられるようになったらOKです。

慣れたら少しテンポを上げて同じように。それにも慣れたら、さらにテンポを少し上げて、という風に取り組みます。

もし、テンポが速くなってFを全部タップするのが難しくなってきた場合は、(F)は省いてもいいです。ex.1に慣れたら、ex.2も同じように取り組みます。

ex.1と2のそれぞれに慣れたら、それをつなげて練習します(ex.3)。

どちらの小節も、足のタップ=Fのところがオモテです。“頑張って意識すればそう感じられるけど、ちょっと気を抜くと特に2小節目に入ったところがウラに感じてしまう”という状態だとまだダメで、リラックスして弾いて自然にそう感じられるようになるまで取り組みましょう。

次回はいよいよ仕上げです。次回までにex.3を余裕で弾けるようにしておいてください。石村順でした!

石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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