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H ZETT NIRE
(H ZETTRIO) 

Profile
えいち・ぜっと・にれ●新潟県出身。大学のジャズ研でウッド・ベースに出会い、1999年にPE’Zを結成。新世代のジャズ・バンドとして国内にとどまらず海外でも活動し高い評価を得るも2015年に解散……という略歴を持つNirehara Masahiroに酷似しているが、本人はぼんやりと否定。H ZETTRIOは2013年から本格的に活動を開始する。12月20日に渋谷Bunkamuraオーチャードホールにてライヴを行なう。来年元旦にはニュー・アルバム『トリオピック 〜激闘の記録〜』をリリース予定。
Official HP 

Q1:あなたのベース・プレイに影響を与えた音楽アルバム作品を、あえて1枚あげるとするとなんですか?

『Low End Theory』ア・トライブ・コールド・クエスト
(1991年)

Q2:その作品を最初に聴いたのはいつ、どんなきっかけでしたか?

大学の先輩でヒップホップ好きな人がいて、“これは聴いとけ”みたいな感じで薦められました。

Q3:その作品のどんな部分に影響を受けましたか?

ウッド・ベースのカッコいい部分だけ切り貼りしてループさせてる感じが衝撃的でした。使い方によってこんなにカッコよくなっちゃうのか、みたいな。サンプリングのベース・ラインに“ジャズ”を感じました。

あとこのアルバムは低音がやけに出てるんですよねえ。えっこんなバランスで大丈夫なのか、と最初は戸惑いました(笑)。

Q4:特に印象的なベース・フレーズは、なんという曲のどの部分ですか?

5曲目「Verses From The Abstract」はロン・カーター大先生がベースを弾いてます。控えめに言って最高です。一瞬4ビートにいく感じとか。

今、久しぶりに家で聴いててカッコよすぎて絶叫してます。

Q5:その作品/ベーシストの影響が最も表われていると思う、自身の楽曲/ベース・プレイは?

なんでしょうか……。「MESHI – episode 2 – 」ですかねえ。

ラップは入ってないですけど、私のポエトリー・リーディング的なものが入っております。

Q6:2021年に初めて聴いたもので、ベース・プレイが印象に残った作品はありましたか?(アルバム/楽曲、新譜/旧譜は問いません。)また、その作品の聴きどころを教えてください。

いまさら感満載ですが『Hill Climber』ヴルフペックでしょうか。音価のとり方が絶妙で、どのフレーズも抜けてきますよね。ウッド・ベースでこういう感じを出すのはとても難しいので、今後とも研究していきたいと思っております。

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