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原昌和
(the band apart)

Profile
はら・まさかず●東京都出身。1998年にthe band apartのベーシストして活動を開始し、2003年に1stアルバム『K.AND HIS BIKE』をリリース。バンドでは作詞・作曲も手がける。そのほかにも、アイドル・グループのサポートや坂本真綾らへの楽曲提供、怪談イベントへの出演など、幅広い活動を展開している。アコースティック編成名義、the band apart (naked)でのワンマン・ライヴが、11月29日青山ブルーノート、12月10日赤羽ReNY alphaで開催予定となっている。
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Q1:あなたのベース・プレイに影響を与えた音楽アルバム作品を、あえて1枚あげるとするとなんですか?

『Close To The Edge』イエス
(1972年)

Q2:その作品を最初に聴いたのはいつ、どんなきっかけでしたか?

20代の頃。プログレに趣味が傾倒していた時期だったので。

Q3:その作品のどんな部分に影響を受けましたか?

もちろん楽曲そのものですが、特にベースの音楽的立ち位置というか、低っくい歪んだハープシコードみたいなベースが、美しい楽曲のなかで自由に立ち回っている感じが“音汚ったなくてカッコ良いなぁ”と。

Q4:特に印象的なベース・フレーズは、なんという曲のどの部分ですか?

ベタに「Close To The Edge」の3:54〜のフレーズ。

Q5:その作品/ベーシストの影響が最も表われていると思う、自身の楽曲/ベース・プレイは?

基本的に僕の音っていうのは、そこが発想の入り口になっていると思うので、なんとなく全体的にその要素は入り込んでいると思います。ですが、ほかのメンバーも曲を書くし、ベースにも曲によっていろいろ立ち位置があると思うので、特に自分が作った楽曲にその要素は多いですかね。「FUCK THEM ALL」なんかは「Close To The Edge」を意識したわけではないですが、僕がクリス・スクワイアに影響を受けた、楽曲での立ち位置みたいなものは感じれるかもしれません。

とは言え、いろんな音楽が好きなので基本的にいろいろ混ざって排出されているのが自分の音だと思います。

Q6:2021年に初めて聴いたもので、ベース・プレイが印象に残った作品はありましたか?(アルバム/楽曲、新譜/旧譜は問いません。)また、その作品の聴きどころを教えてください。

2021年限定か〜。それだと思いつきません。残念です。基本的に楽曲フェチなので、ベース・プレイだけでというのはめったにありません。

でも最近の人だとジョー・ダートはスリリングで、やたらスラップに逃げなくて素敵だなと思いました。

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