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フェンダーミュージカルインストゥルメンツコーポレーション(以下、FMIC)が発表した、2026年夏・秋のグローバル新製品。
American Vintage II 1966 Jazz Bassの新色から、ヘヴィなサウンドに焦点を絞った新シリーズLimited Edition Player Fusion、スクワイアーのParanormal Precision Bass Thinline SJまで、多彩なラインナップを展開する。ここではその中からベース関連の製品を取り上げていこう。
フェンダーは2026年に創業80周年を迎える。同社は今回のラインナップを、これまで培ってきた伝統と革新を融合させ、初心者からプロフェッショナルまでのあらゆるプレイヤーに向けたものだとしており、夏秋のグローバル新製品としては史上最大規模になる。ギター部門の最高製品責任者を務めるジャスティン・ノーヴェルも“幅広いミュージシャンに響く点が今回のコレクションの魅力だ”とコメントしている。
目次
- Fender American Vintage II シリーズ
- Fender Player II シリーズ(新色)
- Fender Limited Edition Player Fusion シリーズ
- Fender 75th Anniversary コレクション
- Squier Paranormal シリーズ
- Fender California Deluxe シリーズ
- ペダル
- アクセサリー
Fender American Vintage IIシリーズに新色が追加
American Vintage IIは、フェンダーの歴代モデルを当時の仕様に沿って再現したシリーズだ。年代ごとの特徴を反映したボディ、ネック、ハードウェア、フィニッシュに加え、年代ごとにヴォイシングされたピックアップを搭載する。ベースでは今回はAmerican Vintage II 1966 Jazz Bassに新色が加わった。
American Vintage II 1966 Jazz Bass
1966年のジャズ・ベースを軸に組み上げた4弦モデル。1966 “U”シェイプのメイプル・ネックに、7.25インチ・ラジアスのラウンドラミネート・ローズウッド指板とヴィンテージ・トール・フレットを組み合わせている。ホワイトのネック・バインディング、パールドット・ポジションマーク、マッチング・ヘッドストックといった当時の仕様も反映された。
ピックアップはPure Vintage ’66 Jazz Bass、コントロールは2ヴォリューム+マスタートーン。ブリッジはスレデッド・サドルを備えた4サドル式で、ペグにはヴィンテージ・スタイルのいわゆる“ロリポップ”タイプが採用されている。新色はLake Placid Blue(ローズウッド指板)となる。
おもな仕様
- ネック: メイプル(1966 “U”シェイプ)
- 指板: ラウンドローズ(7.25インチ・ラジアス)
- フレット: ヴィンテージ・トール
- ピックアップ: Pure Vintage ’66 Jazz Bass
- コントロール: ヴォリューム×2、マスタートーン
- ブリッジ: 4サドル(スレデッド・サドル)
- ペグ: ヴィンテージ・スタイル“ロリポップ”
- 新色: Lake Placid Blue(ローズウッド指板)
Fender Player II シリーズに新色が追加
Player IIは、フェンダーの定番シェイプを現代のプレイヤー向けに設計したシリーズだ。ネックはモダン“C”シェイプで、ネック・バックにはサテン・ウレタン・フィニッシュを施し、指板エッジにはロールオフ処理が加えられている。指板は9.5インチ・ラジアスのスラブ・ローズウッドまたはメイプルで、ボディ材はアルダー。
今回はここにRallye OrangeとCactus Grayの2色が追加された。
Player II Precision Bass
ミディアム・ジャンボ・フレットを備えたプレシジョン・ベース。ピックアップはPlayer Series Alnico V Split-Coil P Bassで、丸味のあるハイエンドとうねるようなミッドレンジ、迫力のあるローエンドが得られる。ブリッジはシングルグルーヴ付きの4スチール・サドル式、ペグはオープン・ギア・タイプ。
おもな仕様
- ボディ: アルダー
- ネック: モダン“C”シェイプ(サテン・ウレタン・フィニッシュ)
- 指板: スラブローズウッドまたはメイプル(9.5インチ・ラジアス)
- フレット数: 20(ミディアム・ジャンボ)
- ピックアップ: Player Series Alnico V Split-Coil P Bass
- ブリッジ: 4スチール・サドル(シングルグルーヴ付き)
- ペグ: オープン・ギア
- 新色: Rallye Orange(メイプル指板)、Cactus Gray(ローズウッド指板)
Player II Jazz Bass
モダン“C”シェイプで、ネック・バックにはサテン・ウレタン・フィニッシュ仕様を持つジャズ・ベース。ピックアップはPlayer Series Alnico V Single-Coil J Bassで、こちらも丸味のあるハイエンドとうねるようなミッドレンジ、迫力のあるローエンドを備える。ブリッジはシングルグルーヴ付きの4スチール・サドル式、ペグはオープン・ギア・タイプとなる。
おもな仕様
- ボディ: アルダー
- ネック: モダン“C”シェイプ(サテン・ウレタン・フィニッシュ)
- 指板: スラブローズウッドまたはメイプル(9.5インチ・ラジアス)
- フレット数: 20(ミディアム・ジャンボ)
- ピックアップ: Player Series Alnico V Single-Coil J Bass
- ブリッジ: 4スチール・サドル(シングルグルーヴ付き)
- ペグ: オープン・ギア
- 新色: Rallye Orange(ローズウッド指板)、Cactus Gray(メイプル指板)
Player II Mustang Bass PJ
ミディアム・ジャンボ・フレットを備えたショート・スケール系モデル。Player Series Alnico V Split-Coil P BassとSingle-Coil J Bassを組み合わせたPJ構成で、プレシジョン・ベースとジャズ・ベース双方のサウンドの特徴を備える。3ウェイ・トグル・スイッチによってピックアップを切り替えられる。
おもな仕様
- ボディ: アルダー
- ネック: モダン“C”シェイプ(サテン・ウレタン・フィニッシュ)
- 指板: スラブローズウッドまたはメイプル(9.5インチ・ラジアス)
- フレット数: 19(ミディアム・ジャンボ)
- ピックアップ: Player Series Alnico V Split-Coil P Bass、Player Series Alnico V Single-Coil J Bass
- コントロール:マスター・ヴォリューム、マスター・トーン、3ウェイ・トグル・スイッチ
- ブリッジ: 4スチール・サドル(シングルグルーヴ付き)
- ペグ: オープン・ギア
- 新色: Rallye Orange(ローズウッド指板)、Cactus Gray(メイプル指板)
Fender Limited Edition Player Fusion シリーズが登場
Limited Edition Player Fusionは、ヘヴィなサウンドやダウン・チューニングを主軸に据えたプレイヤーへ向けた新シリーズだ。
フェンダーの象徴的なシルエットを土台に不要な要素を削ぎ落とした設計で、高出力ハムバッカーとノイズレス・シングルコイルを軸に構成されている。バンドのアンサンブルのなかでも埋もれにくい、密度の高いダウンチューニング・サウンドを狙ったシリーズだ。ベースはPrecision Bass HHの1機種がラインナップする。
Limited Edition Player Fusion Precision Bass HH
プレシジョン・ベースのシルエットをハードロック向けに再構成したモデル。2基の高出力ハムバッカーを搭載し、深く引き締まったローエンドに加え、バンド・サウンドに埋もれないミッドレンジを備える。ネックにはスリムなジャズ・ベース・シェイプを採用し、指板は12インチ・ラジアスのエボニー。シリーズのなかでもスピーディなプレイに対応する。
Fender 75th Anniversary Precision Bass Collectionから記念モデルが登場
プレシジョン・ベースの誕生75周年を記念した“75th Anniversary Precision Bass Collection”にも新色が加わった。
75th Anniversary Player II Precision Bass
Player IIの構成を踏襲した記念モデル。ネックはサテン・ウレタン・フィニッシュを施したモダン“C”シェイプで、指板は9.5インチ・ラジアスのスラブローズウッドまたはメイプル。ロールドエッジ加工とミディアム・ジャンボ・フレットを組み合わせている。ボディ材はアルダーで、伝統的なフェンダー・カラーに加え、アーカイヴから復刻されたカラー・オプションも用意された。
ピックアップはPlayer Series Alnico V Split-Coil P Bass。甘く伸びやかな高域、音楽的な中域、重厚な低域を生み出す。ブリッジは調整可能な4サドル式でシングルグルーヴのスチール・サドルを備え、ペグはオープン・ギア・タイプとなる。
おもな仕様
- ボディ: アルダー
- ネック: モダン“C”シェイプ(サテン・ウレタン・フィニッシュ)
- 指板: スラブローズウッドまたはメイプル(9.5インチ・ラジアス、ロールドエッジ加工)
- フレット数: 20(ミディアム・ジャンボ)
- ピックアップ: Player Series Alnico V Split-Coil P Bass
- ブリッジ: 4サドル(シングルグルーヴ・スチール・サドル)
- ペグ: オープン・ギア
- カラー: Daphne Blue(ローズウッド指板)、Seafoam Green(ローズウッド指板)、Candy Apple Red(メイプル指板)、Aztec Gold(メイプル指板)
Squier Paranormal シリーズに新モデルが追加
フェンダーの歴史上のモデルを大胆な仕様で再解釈するスクワイアーのParanormalシリーズにも新作が加わった。ベースではParanormal Precision Bass Thinline SJが登場する。
Paranormal Precision Bass Thinline SJ
フェンダー初期のベース・デザインを再解釈し、セミホロウ構造を採用したモデル。ネック側にアルニコ・シングルコイル’51 P Bass、ブリッジ側にアルニコ・シングルコイルJazz Bassという、いずれもフェンダー・デザインのピックアップを組み合わせたSJ構成が特徴だ。3ウェイ・ブレード・スイッチでこの2基を切り替え、オリジナルのプレシジョン・ベースらしい深く太いウッディなトーンから、ジャズ・ベースの引き締まったサウンドまでを引き出せる。
セミホロウのスリムなボディ構造によって、アコースティックなレゾナンスと軽量化を両立させたとしている。ネックは“C”シェイプでサテン・ウレタン仕上げ、ブリッジはスロテッド・バレル・サドルを備えた4サドルのヴィンテージ・スタイル、ペグはヴィンテージ・スタイルのオープン・ギア・タイプ。
おもな仕様
- ボディ: セミホロウ(スリム・ボディ構造)
- ネック: “C”シェイプ(サテン・ウレタン仕上げ)
- ピックアップ: フェンダー・デザイン・アルニコ・シングルコイル’51 P Bass(ネック側)、フェンダー・デザイン・アルニコ・シングルコイルJazz Bass(ブリッジ側)
- コントロール: 3ウェイ・ブレード・スイッチ
- ブリッジ: 4サドル・ヴィンテージ・スタイル(スロテッド・バレル・サドル)
- ペグ: ヴィンテージ・スタイル・オープン・ギア
- カラー: Olive、Vintage White、3-Color Sunburst
Fender California Deluxe シリーズが登場
10年以上にわたる設計をもとに生まれたというCalifornia Deluxeは、アコースティック・サウンドが求められる現場に向けて設計されたシリーズだ。ベース・モデルとしては、California Deluxe Kingman Bass CEが登場した。
California Deluxe Kingman Bass CE
アコースティック・ベース専用のボディを備えたエレクトリック・アコースティック・ベース。豊かで自然な低音とレゾナンスを狙いながら、明瞭で輪郭のあるサウンドを実現した。カッタウェイにはコンター加工が施され、ハイ・ポジションへのアクセスにも配慮されている。
Honey SunburstとBlackはソリッド・シトカスプルース・トップ、Naturalはソリッド・マホガニー・トップを採用。バック&サイドはいずれもラミネート・マホガニーで、スキャロップドXブレーシングを組み合わせている。ペグはシールド・ギアを採用したスプリット・シャフト・タイプ、ナットとサドルにはMicartaを用いる。弦は標準でフォスファーブロンズが張られ、Fishman CD-1プリアンプ・システムとチューナーを搭載する。
おもな仕様
- ボディ: アコースティック・ベース専用シェイプ(カッタウェイ、コンター加工)
- トップ: ソリッド・シトカスプルース(Honey Sunburst/Black)、ソリッド・マホガニー(Natural)
- バック&サイド: ラミネート・マホガニー
- ブレーシング: スキャロップドX
- ナット/サドル: Micarta
- ペグ: スプリット・シャフト(シールド・ギア)
- プリアンプ: Fishman CD-1(チューナー搭載)
- 弦: フォスファーブロンズ
- カラー: Honey Sunburst、Black、Natural
ベース用エフェクターも登場
ペダルは5機種が発表された。このうちベースへの対応が明記されているのはThe Bends Compressor V2とThe Pelt Fuzz V2の2機種だ。ほかに、JFETベースのClass A回路を採用したオーバードライヴSanta Ana Overdrive V2、2基の独立したディストーション・エンジンを1台に収めたPugilist Distortion V2、そしてエクスプレッション・ペダルEXP-2 Expression Pedalがラインナップする。
The Bends Compressor V2
ギターにもベースにも対応するコンプレッサー/ブースト・ペダル。OTA(Operational Transconductance Amplifier)技術を応用したリアルタイム・ゲイン・コントロールにより、演奏のダイナミクスに反応しながら音量差を整え、サステインと厚みを加える。
コントロールは3段階のAttackスイッチ、Release、そしてコンプレッションのトリガー・レベルを決めるInput。センタークリック付きのアクティヴToneコントロールで高域をカット/ブーストでき、Blendコントロールではクリーン・サウンドをミックスできる。リアマウントのVintageスイッチをオンにすると回路特性が変化し、サチュレーションを伴うヴィンテージ・スタイルのコンプレッションへ切り替わる。
さらにComp Pre/Postスイッチにより、独立したブースト回路とコンプレッサー回路の接続順を入れ替えられる。バッファード/トゥルー・バイパスの切り替えと、モーメンタリー/ラッチ動作に対応するMultiSwitch機能付きフットスイッチも備える。
おもな仕様
- コントロール: Attack(3段階スイッチ)、Release、Input、Tone(アクティヴ/センタークリック付き)、Blend、Vintageスイッチ(リアマウント)、Comp Pre/Postスイッチ
- バイパス: バッファード/トゥルー切り替え
- フットスイッチ: MultiSwitch機能付き(モーメンタリー/ラッチ)
The Pelt Fuzz V2
シリコン・トランジスタとバッファー・フレンドリーな入力回路を採用したファズ。Fuzz、Tone、Levelに加えてSagとBloomを搭載し、歪みの潰れ方や暴れ方を追い込める。MidsスイッチとThickスイッチで中域と低域の存在感を変えられ、Octave(Chaos)フットスイッチはオクターヴ・アップとして機能しつつ、Chaosモードでは非対称オクターヴ効果へと変化する。
ベース対応設計とされ、Blendコントロールでファズとクリーンをミックスできる点も特徴だ。ベースでは原音の輪郭を保ちながらファズを加えられる。バッファード/トゥルー・バイパス切り替えと、MultiSwitch対応フットスイッチも装備する。
おもな仕様
- コントロール: Fuzz、Tone、Level、Sag、Bloom、Blend、Midsスイッチ、Thickスイッチ
- フットスイッチ: バイパス、Octave(Chaos)、MultiSwitch対応(モーメンタリー/ラッチ)
- バイパス: バッファード/トゥルー切り替え
アクセサリー
アクセサリーでは、USA製ストラップのWild Bloom Strapsが登場する。
Wild Bloom Strapsは、レトロなフラワー・ジャカード織りのパターンにシートベルト素材の裏地を合わせ、シルバー・ハードウェアとブラック・レザー・エンドを組み合わせたモデルだ。























