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千葉広樹が解説する3つのエフェクター・ボード【エレキ用・コントラバス用】
- Interview : Shutaro Tsujimoto (Bass Magazine Web)
- Photo : Chika Suzuki
セッション・ベーシストのキャリアの軌跡や使用機材に迫る「BMG (Behind the Masterful Groove)連載〜プロフェッショナルの裏側」。
今回は、クラシック/現代音楽を出発点に、ジャズ、インプロ、ポップスの現場を横断してきた千葉広樹に、ペダル・ボードを紹介してもらった。また、彼が自身のキャリアの歩みを語ったインタビューはこちら。
愛用ベースの紹介記事はこちらから。

千葉広樹 Profile
ちば・ひろき●1981年生まれ、岩手県出身。ベーシスト/作曲家。コントラバスと電子音によるサウンドスケープを奏でる音楽家。Riddim Saunterなどのバンド活動を経て2004年よりジャズ・ベーシストとして活動を始める。2008年に初のソロ作品『Hiroki Chiba+Saidrum』を発表し、これまでにベースと電子音によるソロ・アルバムを4枚リリースしている。2016年にはKinetic名義によるビート・アルバム『db』をリリース。2019 年には”ミナ・ペルホネン”のファッションショーの音楽を手がけたほか、美術家の小金沢健人や雨宮庸介とのコラボレーションも行なった。優河 with 魔法バンド、蓮沼執太フィル、サンガツ、スガダイロートリオ、王睘 土竟、Isolation Music Trioなどで活動するほか、これまでに矢野顕子、LOVE PSYCHEDELICO、サム・ウィルクス、大友良英、mouse on the keys、haruka nakamura、阿部芙蓉美、ジム・オルーク、石橋英子、口ロロなど、さまざまなアーティストと共演。また、cero、Beatniks (鈴木慶一、高橋幸宏)、YUKI、吉澤嘉代子、畠山美由紀、王舟、小野リサ、寺尾紗穂、関取花、前野健太、VIDEOTAPE MUSIC、Kie Katagi(Jizue)、三浦透子、坂本美雨、坂本真綾、arauchi yu(cero)、UA、岡田拓郎、吉田省念、渡邊琢磨など、多数のレコーディングに参加している。
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Pedal Boards

① DigiTech/FreqOut(フィードバッカー)
② Electro-Harmonix/POG2(オクターバー)
③ MXR/M80 Bass D.I.+(プリアンプ/ディストーション)
④ Old Blood Noise Endeavors/Signal Blender(ミキサー)
⑤ Electro-Harmonix/Stereo Memory Man with Hazarai(ディレイ/ルーパー)
⑥ Chase Bliss Audio/MOOD(マイクロ・ルーパー/アンビエンス)
⑦ Butterfly Effects/Dobbo(グラニュラー・エフェクト)
⑧ BOSS/RV-5 Digital Reverb(リヴァーブ)
エレキ・ベース用のエフェクター・ボード。接続順は①→②→③→④。④の2系統のセンド/リターンに⑤⑥⑦⑧を組み込み、④に接続した外付けフットスイッチで各エフェクトを足し引きする。“普通のベースの上に、もうワンレイヤー、ベースじゃない音を足す”という発想で構築されたボードだ。①は人工フィードバック、②はアタックを消すスロー・ヴォリューム的な使い方やデチューンによるコーラス的処理で使用。⑤は“これで5台目くらい”という愛用品で、ディレイ/ルーパーに加え、逆再生やピッチシフト、フィルターでループを加工する。⑥⑦は飛び道具的に活躍する。連動動画では、コントラバス用のエフェクター・ボードや、エレキ・ベースで使用するそのほかの愛用エフェクターについても紹介している。

① KORG/Pitchblack(チューナー)
② Ibanez/ES2 Echo Shifter(アナログ・ディレイ)
③ Fender/Tre-Verb(トレモロ/リヴァーブ)
④ TECH 21/SansAmp Bass Driver DI(プリアンプ/DI)
⑤ BOSS/OC-2(オクターバー)
⑥ Aguilar/Octamizer(オクターバー)
⑦ Xotic/Bass BB Preamp(プリアンプ/オーバードライヴ)
⑧ EarthQuaker Devices/Blumes(オーバードライヴ)
⑨ Electro-Harmonix/Nano Q-Tron(エンヴェロープ・フィルター)
“ベーシスト的な”現場で使用する、エレキ・ベース用のレギュラー・ボード。近年構築したボードで、蓮沼執太フィルなどで活躍している。オーソドックスな構成で、2台のオクターバーは用途に応じて使い分けている。⑤BOSS OC-2はドライ音をカットしてシンセ・ベース的なサウンドを作り、⑥Aguilar Octamizerは原音に1オクターヴ下の音を重ねる設定。④TECH 21 SansAmp Bass Driver DIは接続順の最後に置き、常時オンにしている。⑧EarthQuaker Devices Blumesはサチュレーションを加える感覚で薄く歪ませ、現場ごとの環境に応じて、音にゴリッとした質感を加えたり、ニュアンスを変えたいときに使用。⑦Xotic Bass BB Preampは、曲やパートに応じてオンにするオーバードライブとして活用している。②Ibanez ES2 Echo Shifterは、長めのディレイも得られる点と、温かみのある音色がお気に入り。特にモジュレーションを気に入っており、過去の自身のソロ・アルバムでも多用していたという。

① Chase Bliss/Habit(ディレイ/ルーパー)
② Chase Bliss/Dark World(リヴァーブ)
③ TC Electronic/Ditto Looper(ルーパー)
④ Freedom Custom Guitar Research/Quad Sound Bass Pre Amp(プリアンプ)
⑤ Electro-Harmonix/Tri Parallel Mixer(ミキサー)
⑥ BOSS/PS-3 Digital Pitch Shifter/Delay(ピッチ・シフター/ディレイ)
⑦ Electro-Harmonix/Stereo Memory Man with Hazarai(ディレイ/ルーパー)
⑧ Dwarfcraft Devices/Grazer(グラニュラー・エフェクト)
⑨ Chase Bliss/MOOD MKII(マイクロ・ルーパー/アンビエンス)
⑩ Chase Bliss/Onward(サンプラー/フリーズ/グリッチ)
コントラバス用のエフェクター・ボード。楽器本体には3基のピックアップを取り付けており、Underwood PickupとThe Realist Wooden Piezoをドライ音用、Fishman BP-100をエフェクト用として使い分けている。ボードへはドライ用とエフェクト用の2系統で信号を送り、ドライ用の回線は④のプリアンプを経由して⑤のミキサーへ。一方、エフェクト用の回線は⑥→⑦→⑧→⑨→⑩→①→②→③の順に接続し、⑤へ送られる。⑤で両者をブレンドしたり、各回線のオン/オフを切り替えることで音を作っている。④はクリアでクセのない音がコントラバスに向いているといい、⑤はEQによるトーン調整やPHASEスイッチの利便性に加え、音質の良さとスイッチング・ノイズの少なさを評価している。
⑥BOSS PS-3は、2音のピッチ・シフト音を重ねられるデュアル・ピッチシフト機能と、その音色がお気に入り。⑦Electro-Harmonix Stereo Memory Man with Hazaraiはエレキ・ベースでも愛用しており、この個体は外付けのBOSS製フットスイッチでREC操作を行なえるようにしている。グラニュラー系の⑧Dwarfcraft Devices Grazerについては、“すごい変なエフェクターです。同じの使ってる人にあったことないですけど、すごい好きです”と語る。
Chase Blissのペダルも4台並び、⑨MOOD MKIIはSlipモードをピッチ・シフター的に使用。グリッチとフリーズを組み合わせた⑩Onwardは、掘り下げるほどおもしろいという。①Habitは入力音を録音し続け、蓄えた音を変調して再生する機能を生かし、演奏に別のレイヤーを加えたいときに使う。②Dark Worldはおもにリヴァーブとして使用し、曲によってはDarkチャンネルのシマーも活用。複雑な倍音を感じさせる、曇ったようなリヴァーブの質感が気に入っているという。
③TC Electronic Ditto Looperは、曲間をシームレスにつなぐために活躍。1〜2分ほどの長いループを作り、⑦で作ったループとクロスフェードさせながら次の曲へ移行する。ボード外にはヴォリューム・ペダルも設置し、エレキ・ベース用のボードと同様、エフェクト回線のオン/オフに使用している。
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