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プロが実践する 楽器選びのための試奏フレーズ
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織原良次
Profile
1980年生まれ、埼玉県入間郡三芳町出身。世界的にも数少ない専業フレットレス・ベース奏者。2010年からBGA(BackGroundAmbient)『透明な家具』を主催し、全国でのベース・ソロ・ライヴ・ツアーも行なう。自身のバンドとしてmiDやダンサー荒悠平との銭湯でのパフォーマンス“floor girl”でも活動する。
◎https://www.ryojiorihara.com/
Orihara’s 試奏フレーズ
上記で挙げていただいた譜例には、どのような意図・ポイントがありますか? もしくは、そのフレーズの由来を教えてください。
言わずとしれたジャコ・パストリアス代表曲の冒頭風のメロディです。
まず4弦開放弦の力強さの確認と、この曲を弾き進めていくと出てくる、一般的なベースの最高音である1弦のD♯音のサステインなどが試奏の目安の第1ポイントですね。ジャコ・パストリアスから派生した奏法では12フレットよりも高いポジションで3、4弦のアプローチも多いため、そこもキモになってきますね。
職業上フレットレス・ベースしか使用しないのですが、フレッテッドでも後天的にフレットレスにするかどうかを見極めるためにも、まったく同じような観点で試奏します。
自身のメイン・ベースと似たモデルの試奏の場合は弦、弦高、ピックアップの高さなど(自分の奏法的にピッキング後ピックアップに指を止めるため)、自分用のセッティングにしっかり寄せることが大事です。そのためにも楽器販売店さんへ日常的に敬意を払い、お店と客、双方が気持ちよく試奏の時間を過ごせるように心がけるべきだと思います。