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BM Web版! プロの宅録環境 feat.わかざえもん

  • Interview:Takahisa Kondoh
  • Photo:Taichi Nishimaki(portrait)、Akihiro Hamada(equipment)

Interview

自分の作業デスクの前に座ったときに感動して泣いてしまいました(笑)。

先日発売されたベース・マガジン2020年8月号では“プロは一体どのような環境で自宅録音を行なっているのか?”に迫った特集『プロの宅録機材』を掲載。さらにBASS MAGAZINE Webでは、そのスピンオフ企画として、宅録や動画配信などを積極的に行なっている先鋭のベーシストたちに迫った。ここでは、華のあるパフォーマンスとクオリティの高い自宅レコーディングを両立するベーシスト 、わかざえもんに、自身の宅録環境について話を聞いてみよう。

自宅スタジオのデスク周り。向かって左手に鍵盤類、足下にエフェクター ・ボードを設置するなど、作業効率を考慮して配置されている。

結局、ハマり症なんでしょうね。やり始めると、のめり込んじゃうんです。

 DAWに関してはLogic Pro Xを使っていますね。私にとって宅録の入り口は、iPhoneに入っているGarageBandだったんですけど、UIが近いので移行しやすかったんです。で、GarageBandを使っているときから、“これ、スマホでやったんだ!?”ぐらいのことは作り込んでいました(笑)。結局、ハマり症なんでしょうね。やり始めると、のめり込んじゃうんですよ。

 ベースからはエフェクター・ボードを介してオーディオ・インターフェースに入力するんですけど、ベースからエフェクター・ボードまでのシールドに関してはNUDE CABLE “HOPE”っていう宅録向けのシールドを使っています。いわゆるラインの質感だけじゃなくて、空気の振動している感じというか、アンプから音が出ている感じを、ニュアンスとしてラインに乗せてくれるシールドだと思います。で、ボードにはプリアンプなどのエフェクターを入れているんですけど、最終的にLine 6のHX Stomp(マルチ・プロセッサー)からアウトプットしています。HX StompからのシールドはVITAL AUDIOを使っていますね。このシールドについては、正直に音を伝えてくれる印象です。特に宅録に関しては、エフェクター・ボードで作った音を脚色されない状態でアウトプットするのが理想なので、このシールドを使っています。それからは、Rupert Neve DesignsのRNDI(DI)を経由してオーディオ・インターフェイスのUniversal AudioのApollo Twin X QUADに入るっていう感じです。

 場所によってシールドの種類を変えるのもポイントなんですけど、シールドの世界は本当に沼でして(笑)。日頃からNUDE CABLEを使うことが多いんですけど、NUDE CABLEに関しては、使っていくうちに音が変わってくるんですよ。例えば、まったく同じモデルをAさんとBさんが買ったとして、AさんとBさんの1年後で音が違うんです……っていうことがまた楽しいんですよね(笑)。NUDE CABLE以外にも、人に借りて試させてもらうことは多いんですけど、私の場合、ピッキングのアタックがめちゃくちゃ強いので、良い感じに音をまとめてくれるのがNUDE CABLEだったんです。

【Equipments 1】

  • NUDE CABLE/7182 XLR
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