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Daiela「iCRY」:トレシージョを刻む、クリスピーなベース【鳥居真道の“新譜とリズム”のはなし 92曲目】
- Text : Masamichi Torii (TRIPLE FIRE)
- Illustration : Tako Yamamoto
連載「新譜とリズムのはなし」では、トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲を毎週セレクト。その魅力を独自の視点で読み解きます。
▼今回紹介するのはこちらの楽曲▼
92曲目: Daiela「iCRY」
「iCRY」は、ロサンゼルス出身のシンガー・ソングライター/ドラマー/プロデューサー、Daielaが8月28日にリリースしたシングルです。Daielaの実兄は、シンガー・ソングライター/プロデューサー/マルチ・インストゥルメンタリストのLeven Kaliで、兄妹で制作も行っています。Levenは「iCRY」にもソングライターおよび共同プロデューサーとしてクレジットされています。
「iCRY」は2分19秒と短い曲ですが、展開やギミックが多く、聴覚上はヴォリューミーとなっています。曲の前半で演奏されているベース・フレーズは、3‐2クラーベの前半部分のトレシージョの繰り返しとなっています。トレシージョを保ったままコード進行に沿ってフレーズが変化していく格好となっています。ドラムのパターンは少しドラムンベース風です。
ベースを弾いているのは、J.D. Gormanというミュージシャンです。Daielaとは長らく共同作業してきた仲です。弦と指の摩擦が聴こえてくるクリスピーで明るいトーンとなっています。
◎Profile
鳥居真道(とりい・まさみち)●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌連載『全米ヒットの低音事情』を担当。2024年12月からはベース・マガジンWEBで連載『鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”』を執筆している。
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