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Sydの新作で鳴るラファエル・サディーク流“ブーツィー・ベース”【鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”】
- 文:鳥居真道(トリプルファイヤー)
- イラスト:山本蛸
連載「新譜とリズムのはなし」では、トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲を毎週セレクト。その魅力を独自の視点で読み解きます。
▼今週紹介するのはこちらの楽曲▼
Syd – Callin (feat. Blu june)
シド(Syd)の3作目となる最新作『Beard』からの1曲です。シドはジ・インターネットのフロントパーソンで、活動の初期はタイラー・ザ・クリエイターが率いるコレクティブ、オッド・フューチャー(正式名称:Odd Future Wolf Gang Kill Them All/略称:OFWGKTA)の一員として知られていました。『Beard』は、前作『Broken Hearts Club』(2022年)から4年ぶりとなるソロ・アルバムです。
「Callin」は、サイケデリックなムードのR&Bといった趣のサウンドに仕上がっています。プロデューサー・デュオのノヴァ・ワヴ(Nova Wav)が制作に関わっており、その片割れであるブルー・ジューン(Blu june)がヴォーカリストとしてフィーチャーされています。
ベース・ラインは、ブーツィーズ・ラバー・バンドの「I’d Rather Be with You」や「What’s a Telephone Bill?」を思わせます。ブーツィ・コリンズよろしくベースにオートワウがかかっています。これとシンセベースを混ぜているように聴こえます。ベースの帯域をローミッドに寄せているのは、キックにスペースを与えるためだと思われます。演奏しているのは、ご存じラファエル・サディークです。
◎Profile
鳥居真道(とりい・まさみち)●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌連載『全米ヒットの低音事情』を担当。2024年12月からはベース・マガジンWEBで連載『鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”』を執筆している。
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