NOTES
生粋のエフェクター・フリークとして知られる高松浩史(The Novembers/Petit Brabancon)による連載『その箱の中は地獄より深い』。マニアも唸るディープな分析から、ビギナー向けの実践的な解説まで、エフェクターの奥深い世界を独自の視点で掘り下げます。(編集部)
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第36回:最近のペダル・ボード事情
ベース・マガジンWEBをご覧のみなさま、こんにちは。
高松浩史です。
七月。
今月はアジアツアーに行ったり、ギターのケンゴマツモト氏と即興セッションライヴをやったり、楽しく過ごせました。
今回は、最近のペダル・ボード紹介をしたいと思います。
①The Novembersのツアーで使用したペダル・ボード

【上段(右から)】
・Ovaltone / PRIME GEAR DELUXE(バッファー)
・SONIFIX / AURION Bass Overdrive(オーバードライブ)
・SONIFIX / GRAVION Bass Overdrive(オーバードライブ)
・1995fx / 試作プリアンプ
・EarthQuaker Devices / Tone Job(イコライザー/ブースター)
・K.E.S / KIP-AC208MS(パワー・サプライ)
【中段(右から)】
・Electro-Harmonix / POG2(ポリフォニック・オクターヴ・ジェネレーター)
・EarthQuaker Devices / Rainbow Machine(ピッチ・シフター/モジュレーション)
・SONIFIX / Gravel Storm Bass Overdrive(オーバードライブ)
・Free The Tone / PA-1QB(プログラマブル・アナログ10バンドEQ)
・K.E.S / KIP-V.A.C.9(パワー・サプライ)
・Sonic Research / Turbo Tuner ST-300(チューナー)
【下段(右から)】
・BECOS / CompIQ STELLA Pro Compressor(コンプレッサー)
・Studio Daydream / TRIGGER 6(プログラマブル・ループ・スイッチャー)
・BOSS / ODB-3 Bass OverDrive(オーバードライブ/ディストーション)
・Shin’s Music / Baby Perfect Volume Standard(ヴォリューム・ペダル)
・1995fx / Stomach ache(プリアンプ/ブースター)
こちら、The Novembersで使用している最新のペダル・ボードです。
黒いペダルが増えました。
変わった点は……。
まずSONIFIXの”Gravel Storm”、”GRAVION”、”AURION”(いずれもオーバードライブ)を新しく導入しました。
あとは1995fxの試作プリアンプ+EarthQuaker Devicesの”TONE JOB”(イコライザー/ブースター)の組み合わせ。
その他の新顔としてはOvaltoneの”PRIME GEAR DELUXE”(バッファー)と、BECOSの”CompIQ STELLA Pro Compressor”(コンプレッサー)でしょうか。
基本的には”PRIME GEAR DELUXE”、”CompIQ STELLA Pro Compressor”、”AURION”、1995fxの試作プリアンプ、”TONE JOB”が常にかかっていて、おもな音作りをしています。
SONIFIXの”Gravel Storm”と”GRAVION”はキャラクターに合わせてそれぞれハイゲイン用とローゲイン用で分けて使用していて、すごく良い感じです。
”PRIME GEAR DELUXE”は超便利ですね。バッファー兼ジャンクション・ボックスとして使用していますが、すごく音が好みです。音がしっかり塊になって一歩前に出てくるイメージ。これはベーシストに刺さる人は多いと思います。
②The Novembersのアジアツアーで使用したペダル・ボード

・Darkglass Electronics / ANAGRAM(マルチ・エフェクター)
・Sonic Research / Turbo Tuner ST-300(チューナー)
・Shin’s Music / Baby Perfect Volume Standard(ヴォリューム・ペダル)
こちら、今月アジアツアーと称して、香港、タイ、韓国へ行った際に使用したペダル・ボードです。
Darkglassの”ANAGRAM”とチューナーとヴォリューム・ペダルのみ。
シンプルすぎて最初は不安でした……。
しかしながら実際に使用してみて音も使い勝手もとても良いので、問題がないどころかすごく快適でした……。
普段こうしてエフェクターに関してのコラムなどを書いている身としてはとても複雑な気分になったのと同時に、とても良い時代になったと思ったし、技術の進歩を感じました。
①のメインのペダル・ボードになるべく近づけるイメージで音作りなどしましたが、逆にデジタル・マルチでしかできない点や個人的に気になった点(歪みがあっさりしすぎているというか、薄い感じがありました。アンサンブル内であまり歪んでいる感じが出ないというか、歪みの成分が埋もれてしまう感じ)があることを知ることができましたし、それに対する対処法などを探したりしておもしろかったです。楽しくて簡単に時間が溶けました。
このペダル・ボードは最近はサポートの際にも使用しています。
バッチリです。
③即興セッション用ペダル・ボード

【上段(右から)】
・EarthQuaker Devices / Aurelius(コーラス)
・EarthQuaker Devices / Dispatch Master(デジタルディレイ&リヴァーブ)
・1995fx / Indulge rev.(リヴァーブ)
・Umbrella Company / HUME(ディレイ)
【下段(右から)】
・Fairfield Circuitry / Randy’s Revenge(リングモジュレーター)
・Old Blood Noise Endeavors / BL-44 Reverse(リバース)
・ELECTRO-HARMONIX / NANO POG(ポリフォニック・オクターブ・ジェネレーター)
・One Control / Dimension Blue Monger(モジュレーション)
・EarthQuaker Devices / Blumes(オーバードライブ)
・MXR / Bass Envelope Filter(エンヴェロープ・フィルター)
・BOSS / ODB-3 Bass OverDrive(ベース・オーバードライブ)
【左下ボード】
・Darkglass Electronics / ANAGRAM(マルチ・エフェクター)
・Sonic Research / Turbo Tuner ST-300(チューナー)
・Shin’s Music / Baby Perfect Volume Standard(ヴォリューム・ペダル)
こちらは先日の即興セッション用のペダル・ボードです。
即興ゆえに何があるのか、何をするのかわからないので、いろいろできるように詰めています。
こうやって見ると“エフェクター!”といった感じのペダルが多いですね。
普段使用しないようなカオスなペダルも使用できるので楽しいです。
即興セッションではフレットレス・ベースを使用していて、これまた趣が違う大きな要因でしょうか。
ここに②のペダル・ボードがまるまる入っていますが、ANAGRAMはプリアンプとルーパーとして使用しました。贅沢というか、少々効率が悪い(笑)。
Umbrella Companyの”HUME”(ディレイ)はお借りしたものなのですが、すごく良かったです。あっさりもコッテリもできます!という感じで。
今回は最近のペダル・ボードのご紹介でした。
普段やっていることがANAGRAMでできちゃうことがわかったので、少し見方や考え方が変わりました。今後どうなるか、採れる選択肢が増えました。
あと、個人的にヴォリューム・ペダルって重要なエフェクターなのだなと実感しています。
ないと困っちゃいますね。
猛暑、酷暑ですが、みなさまもどうかご自愛くださいませ。
では、今回はここまで。
ご覧いただきありがとうございました。
◎Profile
高松浩史(たかまつ・ひろふみ)●栃木県出身。The Novembers、Petit Brabanconのメンバーとして活動中。そのほか、Lillies and Remains、[ kei ]、健康、松本明人のサポート・ベーシストも務めている。
◎Information
高松浩史 X Instagram

