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第34回:マイ フェイバリット ブラックボックス【高松浩史の音色探索 その箱の中は地獄より深い】BECOS / CompIQ STELLA Pro Compressor
- Text : Hirofumi Takamatsu
生粋のエフェクター・フリークとして知られる高松浩史(The Novembers/Petit Brabancon)による連載『その箱の中は地獄より深い』。マニアも唸るディープな分析から、ビギナー向けの実践的な解説まで、エフェクターの奥深い世界を独自の視点で掘り下げます。(編集部)
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第34回:マイ フェイバリット ブラックボックス
ベース・マガジンWEBをご覧のみなさま、こんにちは。
高松浩史です。
The Novembers、5月20日に新作『合奏する、エンジン』がリリースとなりまして、ただいま絶賛ツアー中であります。
今回は機材面でもいろいろと変化があったので、とても新鮮な気持ち。
今度、ペダル・ボード紹介もできたら良いですね。
さて、今回はこちら!
BECOS / CompIQ STELLA Pro Compressor

もしかしたら以前紹介済みかもしれませんが……
個人的に1番好きなコンプレッサーです。好きすぎて2台所有しております。
写真の左側が現行バージョン(Mk ll)、右側が旧バージョン(Mk l)です。

共通するコントロールは、
RATIO、THRESHOLD、ATTACK、GAIN、X-EQ、RELEASEに加えて、
KNEE、FEED、EQ PIVOT、TIMINGの4つのスイッチ。
さらに小さいコントロールでMIXがついています。
ヴァージョンによって残りの小さいコントロールの内容が違っていて、Mk lはSATとLEVEL。
SATが原音の歪みの量、LEVELが原音の音量ですね。Mk llはHI SCF、LO SCF。サイドチェインの調整ができます。

各コントロールについての詳細は割愛させていただきます……!
多すぎるので……。(製品の公式HPはこちら)
各バージョン間の一番の違いは、+αの機能が「サチュレーション」か「サイドチェインフィルター」かという点。
この違いがキャラクター付けに想像以上に大きな差を生んでいると思います。
Mk lは、サチュレーションによって原音にユニークなキャラクタ一が加わります。
ジュワッとした歪みが乗ることで、コンプレッサーがかかったクリーンに歪みの音を混ぜるので、独特の質感をプラスできます。
一方でMk llは、コンプレッサーとしての機能を突き詰めた印象です。
コンプレッサーに求められる要素をすべて網羅しているのでは……と感じるほどコントロールも豊富ですし、完成度が高いです。まさに痒いところに手が届く感じ。
ただ、個人的にコンプレッサーに関しては全然詳しくないので……サイドチェインについては言及できるほど理解はできておらず。
個人的にはどちらも魅力的なので、いつか両方を兼ね備えた贅沢なモデルが出たら嬉しいなと密かに思っています。
コンプレッサーのサウンドとしては、クリアでありながらしっかり太いです。この辺りのバランスがすごく好みです。
X-EQによって音色のバランスを細かく整えることもできます。右に回せば輪郭が出て、左に回せば輪郭が落ち着いてロー寄りの音になります。個人的に真ん中から少しだけ左に回した感じが好きですね。
コントロールは多いですが、それぞれの効きが良く、慣れると非常に扱いやすいです。
KNEEの調整ができる機種って珍しいですよね。
総じて、僕にとって現状ではナンバーワンのコンプレッサーです。
これがあれば他はいらないと思えるほど気に入っています。
Mk l、llともキャラクターが違うので、バンドや音楽によって使い分けていこうかと思っています。
以上、本日はここまで。
ご覧いただきありがとうございました!
◎Profile
たかまつ・ひろふみ●栃木県出身。The Novembers、Petit Brabanconのメンバーとして活動中。そのほか、Lillies and Remains、[ kei ]、健康、松本明人のサポート・ベーシストも務めている。
◎Information
高松浩史 X Instagram
