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    ベドウィン「One Thing Right」-トッド・ラングレン好きに刺さる、滋味深き70s SSWグルーヴ【鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”】

    • 文:鳥居真道(トリプルファイヤー)
    • イラスト:山本蛸

    連載「新譜とリズムのはなし」では、トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲を毎週セレクト。その魅力を独自の視点で読み解きます。

    今週紹介するのはこちらの楽曲

    Bedouine – One Thing Right

    1970年代アメリカのシンガーソングライターを愛する“名盤探検隊”育ちの人間がこのような曲に魅了されないわけがありません。シリアのアレッポ出身で現在はロサンゼルス在住のシンガーソングライター、ベドウィンの最新作『Neon Summer Skin』から「One Thing Right」を取り上げます。1970年代前半のトッド・ラングレンが好きな人は必ず気に入るはずです。

    エレピ、ドラム、ベースというシンプルなリズム・セクションによる質素で滋味深い演奏が展開されています。そこにフルートやホーン隊が加わる形です。音量は小さくミックスされていますが、エレキ・ギターもいます。

    聴いていて意識には上ってこないが、確実に無意識を刺激する粋なベースを弾いているのは、共同プロデューサーのガス・ザイファートです。ノラ・ジョーンズやベック、ザ・バード・アンド・ザ・ビー、ロジャー・ウォーターズなどと仕事をしているミュージシャン。「One Thing Right」では、パームミュートをしつつ親指で演奏しているような気がします。

    ◎Profile
    とりい・まさみち●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌連載『全米ヒットの低音事情』を担当。2024年12月からはベース・マガジンWEBで連載『鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”』を執筆している。
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