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    バックビートの休符から躍動するベース。Jalen Ngonda「Hang It On The Shelf」【鳥居真道の“新譜とリズム”のはなし】

    • 文:鳥居真道(トリプルファイヤー)
    • イラスト:山本蛸

    連載「新譜とリズムのはなし」では、トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲を毎週セレクト。その魅力を独自の視点で読み解きます。

    Jalen Ngonda – Hang It On The Shelf

    2023年のデビュー作『Come Around and Love Me』がソウル・ミュージシャン・ファンの間で話題を呼んだJalen Ngondaの2作目『Doctrine of Love』が6月にリリースされました。今回は1960年代後半のモータウンを思わせる「Hang It On The Shelf」を取り上げます。

    ベースはJames Jamersonのプレイをよく研究しているのがわかる演奏となっています。Four Tops「Bernadette」「Reach Out I’ll Be There」やStevie Wonder「I Was Made To Love Her」あたりのヴァイブです。しかし、これらの曲ではCarol Kayeがベースを弾いているという説もあります。私がJamersonの特徴だと思うのは2・4拍目のバックビートに休符を入れて、シンコペーションでぐいっと再び音を出すという点です。メリハリと躍動感がJamersonの特色だと思います。「Hang It On The Shelf」でもそうしたJamerson・マナーにオマージュが捧げられています。

    ◎Profile
    鳥居真道(とりい・まさみち)●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌連載『全米ヒットの低音事情』を担当。2024年12月からはベース・マガジンWEBで連載『鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”』を執筆している。
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