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INTERVIEW – 藤田[ネクライトーキー]

  • Interview:Koji Kano

これを持つとコンテンポラリーな生活のときの自分が出てくるんです(笑)

━━ネクライトーキーはウワモノ楽器が印象的なメロディを奏でつつ、噛み合ったリズム体がしっかり土台を支えている印象を持ちました。

 やっぱりギターやキーボードなどのウワモノ楽器が輝くためには、下でしっかりした土台を作ることが大事だと思うんです。お皿があるから食材がキレイに見えるというイメージですかね。自分はその土台となる立場なので、ドラムとリズム隊として精度を上げていくことを常に意識しながらプレイしています。

━━本作で使用したベースを教えてください。

 メインはserek製のベースで、ライヴでもメイン器として使用しています。かなり珍しいベースなんですけど、いいキャラクターを持ってるんです。あとサブとして1975年製のフェンダー・ジャズ・ベースも使いました。このベースはとんでもなく重いんですけど、これを持つとコンテンポラリーな生活のときの自分が出てくるんですよ(笑)。

━━今作を振り返ってどういったベース・プレイができたと感じますか?

 一曲ずつ、“この曲は何たるか”ということを理解しながら、曲を最大限に表現するために考えてベースを弾けたと思います。ある意味すごく深いところまで考えることができたし、ほかの楽器との絡みなど、視野を広げて客観的にバンド・サウンドを見ることができましたね。

写真右が今作より導入されたserek製のモデル。マホガニー・ボディ特有のふくよかで温かみのあるサウンドが特徴だ。写真左は現在サブ器として使用される1975年製のフェンダー・ジャズ・ベース。

━━では最後に、次回作への意気込みを教えてください。

 今作を制作したことで、“もっといろんなことをやっていいんだ”という気持ちになったんです。なので次回作ではレゲエやボッサといった、これまで取り入れてこなかったようなワールド・ミュージックをよりおもしろく取り入れたベース・プレイをしたいです。そのなかでネクライトーキーらしい表現をしながら、“もっと遊んでやる”という気持ちで次回作に臨みたいと思います。

◎Profile
ふじた●ネクライトーキー、コンテンポラリーな生活のベーシスト。ネクライトーキーは2017年に朝日(g)が中心となり、もっさ(vo,g)、藤田、カズマ・タケイ(d)により結成。2019年3月に中村郁香(k)が正式加入した愉快な5人組ロック・バンド。2018年に『ONE!』でインディーズ・デビューし、2020年に『ZOO!!』でメジャー・デビューを果たした。音楽愛に溢れたポップなメロディと、一聴して分かる中毒性満載なもっさの歌声から繰り出されるネクライトーキーにしか生み出せないサウンドで、ネクスト・ブレイク・バンドとして躍進中。2021年5月19日にはメジャー2nd作『FREAK』をリリースした。

◎Information
ネクライトーキー:Official HP Twitter YouTube
藤田:Twitter