現代的にアップグレード。手軽に手に入れられるハイスペックな新シリーズ

　フェンダーより、未来の音楽を担う次世代プレイヤーに向けた新シリーズ、“Player Plus”がリリースされた。

　Player Plusは、2018年に発表されたPlayerシリーズの上位シリーズとして登場。前身となったPlayerシリーズは、パンデミック下で新たにベースやギターの演奏を始めた人が多くいるなかで、フェンダー・ブランド製品を気軽に手に取るきっかけともなり、現在までにシリーズ累計40万本以上のセールスを記録している。

　今回リリースされたPlayer Plusシリーズのうち、ベースのラインナップは、Player Plus Precision Bass、Player Plus Jazz Bass、Player Plus Jazz Bass Vの3種類。Playerシリーズがパッシヴ・モデルであったのに対して、Player Plusは3バンドEQを備えたアクティヴ・モデルとなっており、それぞれのモデルに、3カラー・サンバーストをはじめとした伝統的なカラーのほか、鮮やかなグラデーション・カラーが用意されているのも特徴だ。

　全モデルに共通する、具体的な注目ポイントを挙げていこう。

●モダン“C”ネック
　ネックは全モデルでメイプル材を採用している。グリップは、ほどよい太さで人気のあるモダン“C”シェイプで、なめらかな手触りのサテン・フィニッシュにて仕上げられている。

●12インチ指板Rと指板エッジのロールオフ処理
　指板材は、カラーによってメイプルもしくはパーフェローとなる。指板Rは12インチ。従来の多くのフェンダー製品よりも平らに仕上げられており、弦高が下げやすくなったことで、テクニカルなプレイを始め現代的な演奏法に対応する。また、指板のエッジを丸める“ロールオフ処理”が施されているので、より快適な演奏性を実現している。

●新デザインのピックアップ
　ピックアップは、本シリーズのために新たにデザインされた“プレイヤー・プラス・ノイズレス”を搭載。フェンダーの伝統的なサウンドを現代的なクリアさで出力する。なお、Player Plus Precision Bassはリアにジャズ・ベース・ピックアップを追加したPJ仕様。

●パッシヴ切り替えも可能なプリアンプ
　ブースト／カットが可能な18V仕様の3バンドEQを搭載。ベース本体のみで繊細なサウンドメイクを行なうことができる。また、ミニ・トグル・スイッチにより、アクティヴ／パッシヴの切り替えも可能だ。

●重厚なハイマス・ブリッジ
　質量のある重厚なサドルとプレートによるハイマス・ブリッジを装備。弦振動をロスなくボディに伝え、豊かなサステインと良好な音のまとまりに寄与する。なお、弦の貼り方は表通しのみとなっている。

　また、それぞれのモデルのカラー・バリエーションと指板の組み合わせは以下のとおり（ボディ材はすべてアルダー）。

Player Plus Precision Bass

シルバー・スモーク（メイプル指板）、コズミック・ジェイド（メイプル指板）、3カラー・サンバースト（パーフェロー指板）、オリンピック・パール（パーフェロー指板）

Player Plus Jazz Bass

オリンピック・パール（メイプル指板）、エイジド・キャンディ・アップル・レッド（メイプル指板）、3カラー・サンバースト（パーフェロー指板）、ベルエアー・ブルー（パーフェロー指板）

Player Plus Jazz Bass V

コズミック・ジェイド（メイプル指板）、オパール・スパーク（メイプル指板）、3カラー・サンバースト（パーフェロー指板）、テキーラ・サンライズ（パーフェロー指板）

　そして、Player Plusの発表に合わせ、フェンダーは公式TikTokアカウント（@fender）を開設。Player Plusが、TikTokなどのプラットフォームを活用したオンラインとライヴという両方の活動分野をリードしていく世代のためにデザインされたものであるという象徴でもある。今後は同アカウントで、ほかでは観ることができないスペシャル・コンテンツや製品デモ、ラーニング動画などが提供されるということで、こちらも要チェックだ。