GEAR
本記事では、積島直人(んoon)のエフェクター・ボードを紹介する。
▼関連記事もチェック▼
◎積島直人が自身のルーツや奏法を語ったインタビューはこちら。
◎最新アルバム『Zoo』の制作背景を語ったインタビューはこちら。
◎積島直人の愛用ベース紹介記事はこちら。

“EBS MicroBass IIとEmpress Effects Bass Compressorがメインの音を作っています”
積島直人のエフェクト・ボードは、ここ1年ほどで大きく変化したという。以前はLINE 6製HX Stomp(写真左下/マルチ・エフェクター)のみで音作りを完結させていたが、この1年でコンパクト・エフェクターが増え、現在のボードが構築された。
きっかけになったのは、多指奏法における音の粒立ちへの意識だった。“多指奏法のスピードが速くなっていくにつれて、録音されたものを聴いたときに、音の粒立ちをより考えるようになりました”。
その結果、特にこだわるようになったのがコンプレッサーである。写真のボード上には、Empress Effects製Bass Compressor、MXR製Dyna Comp Mini、EBS製MultiCompと、用途の異なる3台のコンプレッサーが組み込まれている。
信号の中心になるのは、右中央に配置されたEBS製MicroBass II(プリアンプ)。ここで2種類の基本音色を作っており、Bチャンネルにはメインの音、Aチャンネルには本人が“柏原サウンド”と呼ぶ太めの音を設定しているという。
“EBS MicroBass IIとEmpress Effects Bass Compressorがメインの音を作っています”。

EBS製MicroBass IIのFX Sendには、ボード上部のVivie製OwlMightyを接続。これは歪みを加えたい場面でオンにする。その後段に置かれているのが、常時オンで使用しているEmpress製Effects Bass Compressorである。
“原音を残しつつ、かかっている部分には強めにコンプをかける設定にしています。ゴーストノートがパンパンと出るようにしたくて”。
積島は、コンプレッサーによって単に音量差を整えるだけでなく、細かなゴーストノートや速いパッセージの輪郭が聴こえるようにしているという。多指奏法のスピードが上がるほど、1音1音の出方や録音時の聴こえ方が気になり、その結果として現在のようなコンプ中心のボードになった。

スイッチャーには、写真下部のVITAL AUDIO製ENCOUNTER VAPS-4を使用。そのうちの1ループには、EBS製BassIQとMXR製Dyna Comp Miniが接続されている。
EBS製BassIQはフィルター系のサウンドを作るためのもの。そこに組み合わせているMXR製Dyna Comp Miniは、あえてギター用のコンプレッサーとしてのキャラクターを生かしている。
“Dyna Compはギター用でローは出ないので、『東京ラブストーリー』のイントロ(小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」)のギターみたいな、超パコパコするコンプ・サウンドをピック弾きとかで出すときに使っています”。
メインのコンプレッションとは別に、こちらはかなりキャラクターの強い音色用。ピック弾きでパコパコした質感を出したいときに使う、特殊効果寄りのコンプという位置づけだ。
スイッチャーの後段には、左下のLINE 6製HX Stompが接続されている。積島は外部フットスイッチとしてBOSS製FS-5Uとヴォリューム・ペダルを接続し、スナップショット機能を使って音色を切り替えている。
また、HX製StompのFX Loopには、中央のElectro-Harmonix製Bass Micro Synthを接続。LINE 6のユーザー・コミュニティで共有されている音源をもとに、さらに加工を加えて使っているという。HX Stomp内では、どの音色の最後にもワーミー系のピッチ・エフェクトを配置し、フットスイッチでコントロールしている。
アップライトを使用するときは、信号の入り口が変わる。アップライトを右端のEBS製MultiCompに接続し、そこからスイッチャー、HX Stompへ送る流れだ。エレキ・ベース用のメイン回路とは別にアップライト用の入口を用意しながら、後段のエフェクト処理はボード内で共通化。複数の楽器を使い分けるライヴでも、音色の切り替えや操作を整理しやすい構成になっている。
INFORMATION
んoon:HP X Instagram
積島直人:X Instagram
2nd Album『Zoo』Release Tour 2026 Zoo Fantástica6月11日(木)名古屋 CLUB QUATTRO6月12日(金)梅田 CLUB QUATTRO
6月24日(水)恵比寿 LIQUIDROOM
詳細はこちら
FUJI ROCK FESTIVAL ’26
7月26日(日)に出演
詳細はこちら
ベース・マガジンのInstagramアカウントができました。フォロー、いいね、よろしくお願いします!→Instagram