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    アクティヴJBタイプ大研究 feat.関将典(Kroi)

    • Photo:Hiroki Obara
    • Equipments Explanation/Movie&Sound Engineer:Makoto Kawabe

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    ESP
    AMAZE AS

    スワンプ・アッシュとピックアップ位置で抜けのいいスラップ・サウンドを演出

    【Specifications】●ボディ:スワンプ・アッシュ ●ネック:ハード・メイプル ●指板:ハード・メイプル ●フレット数:21フレット ●ペグ:ゴトーGB11W ●ブリッジ:ゴトー404BO-4 ● ピックアップ:ESPカスタム・ラボ・CL-P-J-1n(フロント)、ESPカスタム・ラボ・CL-P-J-1b(リア) ●プリアンプ:ESP CINNAMON ●コントロール:マスター・ヴォリューム(兼アクティヴ/パッシヴ切り替えスイッチ)、ピックアップ・バランサー、トレブル(ブースト/カット[パッシヴ時トーン・コントロール]) 、ミドル(ブースト/カット)、ベース(ブースト/カット)●カラー:シースルー・ホワイト●価格:462,000円

     日本人の体格にマッチしたディンキー・シェイプのボディで、高水準なサウンド生み出すESPの高品位モデルとして人気のAMAZE。ASはボディにスワンプ・アッシュを採用し、カラっとしたスラップ・サウンドを想定したモデルとなっている。リア・ピックアップがブリッジ寄りにマウントされているのも本器の特徴。ネック&指板はハード・メイプルを採用し、34インチ・スケールの21フレット仕様となっている。高品位モデルということもあり、フレットの処理やネック・シェイプの仕上げなどが丁寧に行なわれているのも、特筆すべき点だろう。

     ピックアップはESPカスタム・ラボによるオリジナルのシングル・タイプに加えて、プリアンプには同社製CINNAMONを搭載し、楽器自体の素直な鳴りを引き出しながらも、ヌケの良いサウンド作りを可能とする。コントロールはマスター・ヴォリューム、バランサー、3バンドEQ。トレブルのツマミはカット時にパッシヴ・トーンとして効くため、直感的な操作でヴィンテージ・トーンを作り出すことができる。また、パッシヴ時には通常のトーンとして機能するので、ナチュラルな音色まで追い込めるのも本器のポイントだ。

     スワンプ・アッシュの木材の鳴りを生かした、乾いたブライトなサウンドはスラップはもちろんのこと、ピック弾きでも指弾きでも芯のあるサウンドが得られる。ジャンルを問わずオールマイティに使える一本だ。

    ブラス製のサドルを採用したブリッジは弦の振動を確実にボディを伝える。また、弦の交換が容易なクイック・リリース機構を採用。
    コントロールは3バンドのEQを採用しており、積極的な音作りができる。
    70年代JBを意識した位置にリア・ピックアップを設置。それにより輪郭のあるサウンドを獲得した。
    構えた際のバランスを考慮し、ペグは比較的小型なゴトーのGB11Wが使われている。
    弦の張り方は裏通しを選ぶこともできる。弦のテンション感など、演奏性が変わる重要な点だ。
    プリアンプは同社製のCINNAMON。ハイファイなサウンドからヴィンテージ・トーンまでを作り出す。

    プリアンプの高域のギラついた感じなど、パワー感がある現代的なアクティヴ・サウンド

     ESPのAMAZEは一定層のファンがいるベースという印象があったのですが、実際に弾いてみてそれが納得できたというか、とても良い楽器だということがわかりました。音にこだわって作られているのが実感できます。弦のテンション感がすごく良くて、左手で弦を押さえたときの弦の張り感が好みですね。ネックの握りは丸みがありつつサイドはエッジが張っていて、指板はフラットな印象です。

     リアのピックアップがブリッジ寄りに設置されているので音の立ち上がりが少し硬質で、そのせいもあってかフロントとリアでしっかりとキャラクターがあり、バランサーの使い方でいろんな音が作れます。一貫してレスポンスが良く、パッシヴ/アクティヴでその印象は変わりませんでした。プリアンプのCINAMMONは高域のギラついた感じが個人的には好きで、この手のブライト感が欲しいときにしっかり音として出してくれるのが良いですね。パワー感がしっかりある現代的なアクティヴ・サウンドで、何より弾いていて楽しい楽器です。

    製品に関するお問い合わせは、ESP(☎049-274-3810)まで。
    https://espguitars.co.jp/

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