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    アクティヴJBタイプ大研究 feat.関将典(Kroi)

    • Photo:Hiroki Obara
    • Equipments Explanation/Movie&Sound Engineer:Makoto Kawabe

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    Crews Maniac Sound

    JB-Modern 2023 Active

    60年代初期のJBをモチーフとしつつ汎用性の高さも併せ持つ

    【Specifications】●ボディ:アルダー(2ピース)●ネック:メイプル●指板:ローズウッド●フレット数:21フレット●ペグ:ゴトーGB29●ブリッジ:オリジナル・スパイラル・ブリッジ●ピックアップ:オリジナルType-J 2023(フロント/リア)●プリアンプ:オリジナルTBC-1●コントロール:マスター・ヴォリューム(兼アクティヴ/パッシヴ切り替えスイッチ)、ピックアップ・バランサー、トレブル(ブースト/カット)、ベース(ブースト/カット)●カラー:グリーン・メタリック●価格:オープンプライス(市場実勢価格264,000円)

     マニアを唸らせる質の高い楽器作りで知られる国産ブランド、クルーズ・マニアック・サウンド。ここで紹介するJB-Modern 2023 Activeはアクティヴ・サーキットを搭載したJBモデルだ。JB-Modernは60年代前半のJBをコンセプトとしているモデルで、同社オリジナルのピックアップであるType-Jの最新モデルを搭載。このピックアップはスタック・ノブ仕様期がもとになっていて、高出力タイプなのが特徴だ。

     ほかにも逆巻タイプのチューナーや溝切りのサドルを搭載したブリッジ、スラブ貼りの指板など、至るところに60年代初期JBのスペックが見受けられる。ボディはアルダーでネックはメイプルで指板はローズウッド。マッチング・ヘッド仕様のグリーン・メタリックという渋めのカラーも印象的だ。プリアンプも同社オリジナルのTBC-1を搭載し、コントロールのヴォリューム・ノブはプリアンプのバイパスを兼ね備えており、パッシヴ時はヴォリュームとバランサーのみが機能する。2バンドのEQはブースト/カット仕様となっている。

     JB-Modernと言えば他を圧倒するパワフルなサウンドでも知られるが、ヴォリュームを少し抑えることでヴィンテージな音作りができるのもポイント。ハイゲインなモダン・サウンドからメロウで枯れたテイストまで、パッシヴ/アクティヴのいずれでも幅広いサウンドが得られる汎用性の高い一本だ。

    サドルに溝切りがされた、60年代のJBにも見られるクラシカルなブリッジ。
    ボディ部分にトラスロッドの調整口を設けることで、容易にネック調整を行なうことができる。
    ヘッドはボディと同色に塗られたマッチング・ヘッド仕様。
    指板は60年代初期のJBの特徴である、指板材とネック接地面が平行となった“スラブ貼り”で接着。また、ツバ出しによって21フレット仕様となっている。
    ペグは構えた状態から見て時計回りに回すと弦が巻かれる、“逆巻きペグ”を採用している。
    内蔵プリアンプは同社製のTBC-1。パワフルなサウンドと多彩なサウンド・メイクを可能とする。

    ヴィンテージ感がありながらレスポンスも良く弾いていて気持ち良い。

     クルーズのベースってパワーがある印象でしたが、実際に弾いてみたら想像以上のハイ・パワーでした。個人的にはヴォリュームを少し絞ったときに出てくる、ナチュラルで少しイナたいニュアンスが好みですね。フルテンにするとかなりパワーがあるので、ヴォリュームを絞ったからといって音が小さくなる印象もありませんでした。

     ネックの握りは少し狭めで、ハイ・ポジションに行くにしたがって少し平たくなる感じになっており、これはとても弾きやすかったです。スペックから見ると60’sのJBを意識していますが、ツバ出しで21フレットになっていたりと、ただヴィンテージを踏襲するのではなく、新しさも同居していますね。あとはネック・ポケットが精巧で密着度が高い印象もあり、そのあたりも相まってヴィンテージ感がありながらも、全体的にはクリアな音だと感じました。レスポンスが良くて、弾いていて気持ち良いです。

     全体的に押し出しの強いキャラクターなので、ピックで弾いてもカッコいいと思います。

    製品に関するお問い合わせは、クルーズ・マニアック・サウンド(☎03-6696-5920)まで。
    https://www.crewsguitars.co.jp/

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