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    PLAYTECHの新作ベース用オーバードライブ“Carnelian Drive”を徹底チェック! 高コスパモデルの実力は?【動画あり】

    • Text & Photo & Movie:Makoto Kawabe

    サウンドハウスのプライベート・ブランド、PLAYTECH(プレイテック)からベース用オーバー・ドライヴ“Carnelian Drive”が新登場。豊富なラインナップと圧倒的なコスト・パフォーマンスが魅力のPLAYTECH製品ですが、果たしてその実力は……? いつもよりも深めにチェックしてみました。

    さっそく開封の儀。“Carnelian Drive”は高級感のある白い化粧箱に収められいます。のぞき窓から中身も見えて期待も膨らみます。この箱の開け方は購入者だけの楽しみということで、ここでは秘密にしておきますが、箱を開ける時点でエフェクターの醍醐味のひとつでもある「所有欲」が確実に満たされるはずです(笑)。

    本体を取り出すと、鮮やかな真紅の塗装とポップな筆記体の“Carnelian Drive”の印字が目を惹きます。筐体は頑丈なアルミ・ダイキャスト製で、高級感のあるシルバーのノブが付いていて、高価なブティック系エフェクターと比較してもまったく見劣りしません。最初からゴム足が付いているのも親切ですね。スイッチやジャック類も耐久性の高そうな部品が使われています。

    電源は筐体上側面にセンターマイナスのDC9Vジャックからの外部給電(9Vアダプターは別売)のほか、9V電池(006P)でも駆動します。

    電池駆動が可能なエフェクターの多くはインプット・ジャックにプラグを差し込むことで電源がオンになり、外部給電時はプラグを挿さなくても電源がオンになりますが、本機は外部給電時もプラグを挿さないと電源がオンになりません。実用上は大きな問題ではありませんが、音を出さずにランプの点灯だけで簡易的に動作チェックをする癖がある人(筆者だけかも)は「あれ?」となる可能性があるので書いておきました。

    “Carnelian Drive”のコントロールは実にシンプルで“VOLUME”、“TONE”、“DRIVE”の3つのノブと、“+”と“-”が描かれたトグル・スイッチがあるだけ。大きなフットスイッチはもちろんエフェクトのオン/オフです。少し専門的なことを書いておくと9PINのオルタネイト・モードのスイッチを用いたベーシックなトゥルー・バイパス仕様です。

    “オーバー・ドライヴ”というエフェクターを使ったことのある読者なら3つの各ノブの効果は説明不要かと思いますが、エフェクター初心者の方でも大丈夫。“DRIVE”は上げるほど歪みが増え、“TONE”は音色の明暗の変化、“VOLUME”は音量の増減です。

    スイッチは音色のキャラクターを変更するスイッチで、“+”は明るく元気な歪みに、“-”は暗めで深みのある歪みになる印象です。

    エフェクターはオン/オフした時に音量感が変わらないようにセッティングするのがセオリー。まずは“DRIVE”を最小、“TONE”を真ん中にした状態でエフェクターをオン/オフし、“VOLUME”で音量調整をしたら、“DRIVE”を少しづつ上げていきましょう。

    すると歪み感が増すとともに音量も上がりますので適宜“VOLUME”を下げ、好みの歪み感を探しつつ、“TONE”で音色のニュアンスを調整しましょう。トグル・スイッチは“+”、“-”で音色キャラクターがガラリと異なりますので、両方の音色や質感をチェックしつつ、使用目的に合わせて好きなほうを選ぶと良いでしょう。

    さて、ベースを弾きつつ、ノブをアレコレ弄りながらもう少し本機の特性を探ってみます。まずはトグル・スイッチを“-”側にしつつ、セオリー通りに“DRIVE”を絞り切り、“TONE”を真ん中にし、“VOLUME”はバイパス時と同じくらいの音量になるように設定しました。

    ▼ “ー”のサウンド・チェック▼

    この状態では歪み感はほとんどなく、音色変化も“わずかに明るくなるかな”程度ですが、“DRIVE”を少し上げるとすぐに歪み感を実感できます。いわゆる“アンプ・ライク”な歪みといった質感で、アンサンブルに馴染みやすそうなオーバードライヴ然とした音色です。

    “TONE”は音色の明るさが変わるわけですが、どちらかというと“TONE”を絞るほどベース・アンプをマイク録りした際の空気感や奥行きが足されるような印象で、ライン録りとマイク録りのバランス調整に近い操作感かもしれません。

    “DRIVE”をさらに上げていくと歪みの質感は変わらないまま歪み量が増える印象です。ミドルの密度や厚みが充分にありますが、ギターがかなり歪んでいるようなラウド系のバンドなどでは“DRIVE”を上げ過ぎるとアンサンブルに馴染み過ぎる(埋もれる)傾向があるかもしれません。

    “TONE”は上げるほど抜け感が増すとともに、ロー感が損なわれる印象もあるので、常にオンで使いたいならベースらしいボトム感を維持するために“TONE”を上げすぎないことがコツかも。というわけで筆者推奨セッティングは、常にオンで使う想定でボトム感を維持しつつアンサンブルに馴染むように歪み感を抑えめにしてみました。

    ▼ “ー”のオススメ・セッティング▼

    続いてトグル・スイッチを“+”にして音色をチェックしていきます。ここでもセオリー通りに“DRIVE”を最小にしつつエフェクト・オン時の音量を合わせてみると、“-”の時よりも音色変化が明確でわずかな歪み感があるとともにギラっとした高音域の質感が加わる印象です。

    “DRIVE”を上げると明確に歪み感が増していき、オーバー・ドライブではありますが、少しディストーション寄りというか、アンプライクだけども古いトランジスタ・アンプを歪ませているような硬質な音色という印象を持ちました。

    ▼ “+”のサウンド・チェック▼

    “TONE”を絞ればそれなりに音像を奥に引っ込めることもできますが、“+”側では明確に抜け感を重視したソロや飛び道具的な使い方が適しているかもしれませんね。

    とはいえ推奨セッティングは“DRIVE”をかなり上げて攻撃的な音色にしつつ“TONE”を絞りめにして絶妙な立ち位置を狙った音色を作ってみました。もちろん、使用する楽器や演奏ジャンル、演奏スタイルなどによってもセッティングは変わってくると思うので、いろいろ試してみてくださいね。

    ▼ “+”のオススメ・セッティング▼

    “Carnelian Drive”の試奏、聴いていただけましたか?

    それで、これ、超びっくりなんですけど、お値段がなんと5,980円(税込)なんですよ!

    一昔前の低価格帯のエフェクターは筐体がプラスチック製だったり、安っぽいノブが付いていたりしたものですが、筐体はきちんと金属製だし、音色も試奏動画の通り実用に耐えうるクオリティですよね。どうしてこの価格でここまでの製品が作れるのかまったく不思議です。しいてあげればクリーン・ミックス機能とかがあったら完璧なのかもしれませんが、それは欲張り過ぎなのかも。

    お試しで買っても充分に楽しめる“Carnelian Drive”です。気になったら今すぐサウンドハウスのホームページへゴー! “例のお姉さん”に逢いに行きましょう!(製品ページはこちら

    ◎執筆者:河辺真 
    かわべ・まこと●1997年結成のロック・バンドSMORGASのベーシスト。ミクスチャー・シーンにいながらヴィンテージ・ジャズ・ベースを携えた異色の存在感で注目を集める。さまざまなアーティストのサポートを務めるほか、教則本を多数執筆。近年はNOAHミュージック・スクールや自身が主宰するAKARI MUSIC WORKSなどでインストラクターも務める。
    Official HP X

    製品ページ

    PLAYTECH / Carnelian Drive