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    【第66回】ブレない16分グルーヴの基本を鍛える修行! 第4弾/石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    “難易度高めのクリックで16分グルーヴの修行!”というマニアックでストイックなトレーニング・シリーズ第4弾です。地味な練習だけど、オフ・ビートに重心を置いたリズムの感じ方が身につくので、ブレないリズム感を育てるのにめちゃくちゃ役立ちます。

    ということで、今回は“1拍に音符が1個”のパターンです。引き続き、クリックを16分4つめに鳴らします。音符と休符とクリックの関係が視覚的にわかりやすいように、休符を変則的に書いています。

    リズム練の取り組み方の原則

    ◉自分ができるテンポから始める。
    ◉“間違えずに弾けたらOK”ではない。
    ◉自然にグルーヴするようになるまでひとつのパターンに取り組む。
    ◉できるようになったら少しテンポを上げて同様に取り組む。

    ■パターン1

    まずは16分1個目に鳴らすパターン1です。休符で16分2個目を表現します。

    ■パターン2

    パターン1を16分ひとつ分手前にズラして、16分4個目に弾くパターンです。クリックと音符がシンクロします。拍オモテの休符をしっかり表現することで、オモテの位置を明確にします。

    ■パターン3

    さらにパターン2を16分ひとつ分手前にズラして、16分3個目に弾くパターンです。休符とクリックをシンクロさせます。

    ■パターン4

    パターン3を16分ひとつ分手前にズラして、16分2個目に弾くパターンです。

    ■パターン1のバリエーション

    音を出すタイミングは全部1aと同じです。
    音価が倍 16分2個分(=8分音符)の長さのパターン1b。

    音価が3倍 16分3個分(=付点8分音符)の長さのパターン1c。

    音価が4倍 16分4個分(=4分音符)の長さのパターン1d。4回シリーズでやってきたなかで、実はこれが一番難しいかも? 4分音符をただ4分音符として漠然とボーンと弾くのではなく、16分音符が4つつながった長さとして感じながら(つまり16分音符の精度で感じながら)4分音符を弾く練習なんです。たっぷりとした、包容力のある長い4分音符を弾けるようになるために役立つ練習ですね。

    ■組み合わせ

    パターン1~4を組み合わせると、例えばこんなフレーズができます。自分なりにいろいろ組み合わせて応用してみてください。

    自然にできるようになるまでじっくり取り組んで、よりしっかりしたリズム感を身につけていきましょう! 石村順でした!

    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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