NOTES
あのベーシストは、どんな音楽を聴いて現在の音楽性/ベース・スタイルを築き上げたのだろうか? さまざまなベーシストに、自身が影響を受けた“私的名盤”を7枚厳選してご紹介いただく連載企画です。
Masa
(NOCTURNAL BLOODLUST)
Profile
まさ●2009年に結成された5人組ロック・バンド、NOCTURNAL BLOODLUSTのベーシスト。バンドは2012年にミニ・アルバム『Ivy』でデビュー。デスコアやメタルコアを基盤とした重厚なラウド・サウンドと圧倒的なライヴ・パフォーマンスで国内外問わず人気を獲得し、国内のメタル・シーンを牽引する。9月1日にニュー・シングル「THE ONE」をリリースする。
◎Official HP ◎Masa Twitter
七宝盤①
『ark』
L’Arc〜en〜Ciel
(1999年)
初めてベースをコピーしたのが「DIVE TO BLUE」で、ベース・ラインからスライド奏法から、とにかく弾いていて楽しいフレーズがたくさん詰まっていて、思い出深い一枚ですね。今でもよく聴いているので、まったく色褪せない名曲揃いのアルバムです!
七宝盤②
『Lily of da Valley』
Dragon Ash
(2001年)
Dragon AshのIkuzoneさんきっかけで5弦ベースってカッコいいなーと思って、初めて自分のベースを買うとき5弦にしましたね。以来ずっと多弦ベースです。ソフトな曲調から激しいパンク調までベースのアプローチも多様なので、ベースの音としての立ち位置などかなり参考にしていました。とにかく曲が良い!
七宝盤③
『The End of All Things to Come』
マッドヴェイン
(2002年)
00年代を代表すべきラウド・バンドですね。このベースも凄くて、とにかくトーンが個性的でプレイもオクターヴ奏法をふんだんに取り入れオリジナリティを確立している。ラウド・バンドなのにベース・ラインがガンガン動きまくりで楽曲を引っ張っていくのでギターより音が目立ってる(笑)。ラウド・ベースの常識をぶっ飛ばした一枚! 「Not Falling」、「World So Cold」がオススメ!
七宝盤④
『The Serenity of Suffering』
KORN
(2016年)
バキバキ・ベースのパイオニアでもはや説明不要。この作品からよりベースの音がよくなって、ベースの美味しいところも出しつつ、ほどよいバキバキ具合が聴いていて心地よい。この低音感はかなり影響を受けていると思います。
七宝盤⑤
『Revolution Revolución』
イル・ニーニョ
(2001年)
ラテン系ラウド・バンドで絶対日本人が好きなタイプ! 多分Slipknotより好まれる気が個人的にはしています。オススメは「If You Still Hate Me」。ゴリゴリのタフなサウンドとキャッチーなメロでとにかくバランスがいい!
七宝盤⑥
『Eternal Blue』
SPIRITBOX
(2021年)
最近めっちゃ人気出てきている女性ヴォーカル・メタル・バンド。2021年9月17日発売のアルバムなんですが、今まで出された収録曲が良すぎて現段階ですでに神アルバム確定。ドロップF♯までチューニングが下がっているにも関わらず、低域の作り込みが凄くて、今まで聴いたどのバンドよりも圧倒的に音が良い。今後のラウド系ベースのサウンドメイクの基準になると思います。
七宝盤⑦
『Starting Over』
SPEED
(1997年)
ここでSPEED!? と思われた方もいると思いますが、侮るなかれ。サウンドも楽曲も今聴いても本場のR&Bすぎてめちゃくちゃハイレベル。ベースのグルーヴがとにかく鬼ファンキーでカッコいい。ベースシストが聴いたら絶対このグルーヴのヤバさにビビるはず。最強のR&Bガールズ・グループ。