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【本誌2月号連動】BM厳選! 創成期オルタナ/グランジ入門名盤 “⑨選”
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サウンドガーデン
『Badmotorfinger』(1991年)
立体感のある“音像”に注目したい出世作
バンドの成功を高らかに掲げたこのアルバムの功労者は、本作からバンドに加わったベン・シェパードのベース・プレイだろう。1970年代のロックやサイケ、ニューウェイヴ、ご当地柄とも言えるスケートロック、そしてメタルまで広く吸収していたベンが紡ぎ出すベース・ラインはギターとヴォーカルが自由に展開できるようにサウンド面、フレーズ面で楽曲を支えつつ、ときに強力に主張している。③のブラック・サバス的なヘヴィ・リフから④で聴けるようなメタル的ユニゾン、⑦のニューウェイヴ的に歪んだサウンド、⑩におけるクリフ・バートン的アプローチなど聴きどころ満載。サイケでルードな楽曲にはベースの存在感がどれほど重要であるか、ということを再認識させてくれる。(村田善行)
◎リリース時のバンド・メンバー
【ベン・シェパード(b)】クリス・コーネル(vo,g)、キム・セイル(g)、マット・キャメロン(d)