SPECIAL


スマッシング・パンプキンズ
『Siamese Dream』(1991年)

シーンの最前線に躍り出た、スマパンの出世作

 1988年にシカゴで結成された“スマパン”の2nd作で、ノイジーかつゴシック的な世界観に没入できる作品。バンドの“華”でもあるベーシストのダーシー・レッキーは、その美貌とは裏腹に極太のボトム・ラインでアンサンブルを支えている。強烈なドライブ・ギターとユニゾンする攻撃的リフの②、イントロからのメロディアスなベース・リフが楽曲の根幹を担う④、伸びやかに響く白玉が心地いい⑩、ドラムとの華麗なコンビネーションでタイトなリズムを成す⑪など、“ニルヴァーナの後追い”とも評された前作からサウンド・アプローチを飛躍させつつ、オルタナ/グランジにおける“ベース・リフ”の魅力を再認識させてくれる一枚。(加納幸児)

◎リリース時のバンド・メンバー
【ダーシー・レッキーb)】ビリー・コーガン(vo,g)、ジェームス・イハ(g)、ジミー・チェンバレン(d)

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