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    【第125回】9~13フレットの音を音楽的に覚えるエクササイズ 第2弾【マイナー・トライアド編】 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

    • Text:Jun Ishimura

    指板上の音を覚えるシリーズ、指板の全体はまだカバーできていませんが、今回でいったんひと区切りです。

    練習のやり方は紹介したので、皆さん各自でさらに高い音域に関しても練習してください。

    そして、開放弦~5フレット、5~9フレット、9~13フレットなどエリアを限定して練習してきましたが、これは3~7フレットなど別の区切り方で練習してもいいし、5~12フレットなど広めのエリアを設定してもいいです。

    また、このシリーズの最初の2回(第118回第119回)ではコードに対してスケールを弾く練習をして、それ以降はトライアドを弾く練習をしてきましたが、当然すべてのエリアでスケールを弾く練習をしてもいいわけです。

    さらに、トライアドに関しては3つのパターンを練習してきましたが、当然これ以外のパターン(3度の音から始める、など)で取り組むのもいいです。

    あと、メジャーとマイナーのトライアド以外に、sus4、ディミニッシュ、オーギュメント、sus2などのトライアドも取り組んだほうが良いし、メジャーセブンスやセブンスなどの四和音にも取り組むといいでしょう。

    ということで、最終回の今回は9~13フレットのエリアでマイナーのトライアドを覚えましょう。Cmから完全4度上行を繰り返してCmに戻ってくる進行で取り組みます【ex.1】

    それぞれのコード・トーンをルート・短3度・5度の順で演奏します。【ex.2】は、すべてルートから5度に向けて上行するパターンです。最初はTAB譜を見ながらでもOKですが、この練習の目的はフレット上の音を覚えることなので、できるだけコードや音符を見て、コード・ネームや音名を意識しながら弾きましょう。最終的には【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

    次の【ex.3】ルートから短3度に向けて上行し、ルートより低い5度に下行するパターンです。慣れてきたら【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

    そして【ex.4】ルートから低い短3度に向けて下行し、そのままルートより低い5度に上行するパターンです。1箇所だけAmのところで例外的に8フレットの音が出てきます。慣れてきたら【ex.1】のコード譜だけを見ながら演奏します。

    それぞれに慣れたら、【ex.1】を見つつ、コードごとに【ex.2】【ex.3】【ex.4】のいずれかのパターンを選びながらアドリブで演奏します。

    こういうふうにできるだけ音楽的に指板上の音を覚えていきましょう。エリアを区切って、スケールやトライアド、いろんなパターンで取り組みましょう。そしてコード進行も、たとえば自分が取り組んでいる曲のコード進行にこのシリーズの練習を当てはめて練習するのもとても実践的で良いと思います。

    石村順でした! 

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    石村順
    ◎Profile
    いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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