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【第118回】5フレット以下のエリアの音を全部覚えるエクササイズ 第1弾  石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

  • Text:Jun Ishimura

コード譜を見ながら演奏するとき、押さえる場所がパッと分からない。
こういう状態は早く卒業しようということで、指板上の音を覚えてしまいましょう!

指板上の音を覚えると言っても、いっぺんには覚えられないので、指板上を区切って、そのエリア内を覚えるようにすると取り組みやすいです。今回は“開放弦から5フレットまでのエリア”に取り組みます。 また、指板の図に音名を書き込んで丸暗記する、というのもそれはそれで大事なのでぜひやってもらいたいんですが、せっかく覚えるなら“音と音の相対関係”も含めて覚えると実際の曲中での応用が効きます。

具体的には、まずは基本のメジャー・ スケールの形で覚えると良いです。12のキーすべて覚えます。4弦開放のEから始めてEメジャー・スケール、次は半音上のFメジャー・スケール、というふうに半音ずつ上がっていき、12のキーすべてやります。ちょっと量が多いので半分ずつ2回に分けて取り組みます。 ということで今回は“5フレット以下のエリアで12のキーすべてのメジャー・スケールを覚えよう! ”第1弾です。

ルールが3つあります。
① トニックの音から始めてトニックで終わる。トニック=そのキーの1度です。(例)CのキーのトニックはC。
② 5フレットまでのエリアで一番高い音まで行ったら折り返して下行し、一番低い音まで行ったら折り返して上行する。
③ 開放弦が使える音は開放弦を使う。 

時間の関係でそれぞれ2回ずつしか繰り返してませんが、実際はひとつのキーをもっとたくさん繰り返します。初めのうちは譜面とかTAB譜を見ながら演奏しても良いのですが、慣れてきたら、指板の図を見て今弾いている音の音名を意識しながら練習しましょう。5フレット以下のエリアで指板を見なくてもこの6つのキーのメジャー・スケールが弾けるようになるのが理想ですね。

無意識レベルで演奏できるようになるまで落とし込むにはちょっと時間がかかるかもしれませんが、頑張ってください。 

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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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