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ザ・ウーマック・シスターズ「Chauffeur」-音楽一家の娘たちが送るヴィンテージ・ソウル【鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”】
- Text : Masamichi Torii
- Illustration : Tako Yamamoto
トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲をセレクトし、その魅力を独自の視点で分析する連載「新譜とリズムのはなし」。
今回は、サム・クックの孫娘たちで結成された3人組、ザ・ウーマック・シスターズが5月6日にリリースしたシングル「Chauffeur」のリズムに注目します。
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The Womack Sisters – Chauffeur
ウーマック・シスターズ(The Womack Sisters)の最新シングルです。ソウル・ファンならこの名前にピンとくるかも知れません。彼女たちは実の3姉妹で、両親は80年代にウーマック&ウーマック(Womack & Womack)として活躍したリンダとセシル。セシルはボビー・ウーマックの弟で、リンダの父はサム・クックです。音楽一家の娘たちなのです。
ウーマック・シスターズが取り組むのは、Daptone Records所属という点からわかるように、いわゆるヴィンテージ・ソウル的な音楽です。近年のこうしたジャンルのなかでも、サウンドの再現度は高いといえます。
「Chauffeur」はおかかえ運転手という意味の単語です。それゆえに曲が車に乗るときの効果音から始まるわけです。曲はハーフタイム・シャッフルのグルーヴが渋い哀愁漂うソウルとなっています。以前のシングルよりもモダンなミックスに仕上がっています。
演奏者のクレジットは確認できませんでしたが、プロデューサーとしてボスコ・マンの名前があるので、彼が演奏しているのかもしれません。Daptoneの創設者のひとりで、シャロン・ジョーンズ&ザ・ダップキングスの中核的人物です。バンドではベーシストも務めていました。「Chauffeur」でもソウルのツボを抑えた名人芸のようなプレイを披露しています。
◎Profile
とりい・まさみち●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌の連載『全米ヒットの低音事情』の執筆を担当していた。
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