国内屈指のテクニカル・ベーシストとして知られるMASAKI。CANTA、地獄カルテット、DAIDA LAIDA、LIV MOONなど数々のバンドでの活動に加えて、ソロ・ベーシストとしても4枚のアルバムを発表している彼だが、これまでのソロ活動はインスト曲に軸足を置いたものだった。

今回、彼が新たに展開する“MASAKI PROJECT feat. 櫻井有紀”は、“歌ありき”のソロ活動と位置付けられているとのことで、ヴォーカルに、MASAKI主催のソロ・ライヴ・イベントではお馴染みの櫻井有紀（元Raphael）を迎えている。

本レコーディング・プロジェクトの第一弾として、11月5日から「MAGENTA」と「HANABIE」という2曲の配信が開始され、ライヴ会場限定でCDも販売されるとのことだ。

“歌ありき”とはいえ、そこはMASAKIが手がけるプロジェクトということで、レコーディング・メンバーには、「MAGENTA」にshuji（d／元Janne Da Arc）、SYU（g／GALNERYUS）を、「HANABIE」に同じくshuji、RENO（g／元ViViD）、kiyo（元Janne Da Arc）を迎え、楽器演奏での聴きどころも存分に詰め込まれている。

アグレッシブなメタル曲「MAGENTA」では冒頭からタッピングによるベース・リフが入り、特徴的なスラップでのバッキング、タッピング・ベース・ソロも聴かせる。一方、泣きのミディアム曲である「HANABIE」では、ツボを押さえたメロディアスなバッキングやタッピングの展開部など、緩急のあるプレイを披露している。

ベーシストとしてはもちろん、ソングライターとしてのMASAKIの魅力も改めて感じられる本プロジェクト。今後、どのように展開していくのか注目だ。