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    アイバニーズ “Modeシリーズ” の実力とは? 休日課長が徹底検証!【動画連動】

    • 取材:伊藤大輔
    • 写真:八島崇

    Review : 休日課長が
    アイバニーズ Modeシリーズを試奏!

    ここではModeシリーズの3機種を、休日課長に実際に試奏してもらった。トラディショナルな楽器を愛用する彼にとってModeシリーズはどう映るのだろうか。ベース・マガジン公式YouTubeチャンネルにて試奏映像もアップしているので合わせてチェックしてほしい。

    MDM1600-CTL

    「どんな現場にも対応できる万能な1本」

    本当に弾きやすいです。弦間ピッチ(19mm)が狭めなので縦の弦移動もしやすい。ネックの握り心地は細さを感じつつも厚みのある独特な形状で、親指をリラックスして当てられるので長く弾いても疲れにくいです。

    音色はまとまりが良くてブライトな印象で、足下で味付けをしなくてもバンド・アンサンブルに馴染むような音ですね。打ち込みの音源とも合わせやすいし、何よりもそういう音が楽器本体だけでサクっと作れるのがいいです。コントロールは6種類から選べるミドルEQが肝で、試奏では楽器のブライトさを生かし、少しミドルをカットしてドンシャリ方向に調整しました。逆にミドルをブーストすれば優しい音も作れて、いろんなジャンルの音楽に対応できる。それがこの楽器の面白さだと思いました。

    ギグバッグにこのベースだけを入れて持っていけば、大抵の現場に対応できるオールマイティさがあります。僕はベースだけを持って旅行に行き、ホテルに籠もってアレンジ作業をしたりしますが、この楽器だといろいろとフレーズが浮かびやすそうなので、制作に使いたいですね。

    MDM1305-NAB

    「音数が多くても成立する“歯切れ良さ”」

    ほかの2本とは全然違うキャラクターですね。メイプル指板の影響かタイトでカリっとしたアタック感があります。木材構成の違いだけでここまで印象が変わることに驚きました。5弦はあまり弾きませんが、弦間ピッチ(18mm)も狭く、手の小さい僕でもB弦のロー・フレットにアクセスしやすかったです。ネックのシェイプも4弦モデルと比べて厚みが変わらず、握った瞬間にびっくりするくらい“シンデレラフィット”な印象でした。

    全体的に締まったローが出るので音程感がわかりやすいです。“コリっ”としたニュアンスがこの楽器の特徴で、タッピングなどに映えそうです。いずれにせよ5弦の帯域を含めて、音数の多いフレーズを弾いてもちゃんと成立する歯切れの良さがあり、スラップや派手なソロを弾くと気持ち良いですね。テクニカルな演奏をしたいプレイヤーにハマる楽器なんじゃないかなと思います。

    MDM1000-PW

    「スムーズで色っぽさがある音色」

    スペックを見るとMDM1600とはボディ・トップの木材が違うだけですが、弾いてみたら予想以上に音色の印象が違ってびっくりしました。MDM1600と比較すると角が取れているというか、スムーズで色っぽさがある音色です。EQもこの楽器の特性を生かしてトレブルを少しカットしてロー・ミッドとベースを若干持ち上げてみました。このセッティングでウネるようなフレーズを弾くとすごくカッコいい音が出ます。

    EQのベースはボヤけずに低域が膨らんでいくので使い勝手も良いです。単体で聴くと物足りなさを感じるかもしれませんが、アンサンブルに入ったときにちょうど良い絶妙な効き方です。トレブルも“カチカチ”し過ぎずにブライトさが出せて、ナチュラルで上品な感じが好みでした。

    パッシヴだとスッキリした音になりますね。普段はパッシヴで弾きつつ、アクティヴEQでバキバキのセッティングを作っておき、スラップの際に手元で切り替えることもできて良いです。パッシヴ/アクティヴで落差のあるセッティングにしても、音量差があまり出ずに自然な感じで切り替えられます。

    総評

    「今っぽい楽曲で重宝する楽器」

    Modeシリーズの個性は“弾きやすさ”にあると思いました。演奏動画の収録では立って弾きましたが何のストレスもなく、スッと身体にフィットしてくれました。ハイ・ポジションのタッピングや和音弾きもしやすかったです。ネック・シェイプやジョイント部分の構造も含めて、考えられて作られていることが伝わってきました。こういった演奏性に優れた楽器を持つと、プレイヤーはいろんな演奏にチャレンジしやすくなるのがメリットだと思います。

    サウンド・キャラクターはモダンに寄らず、オールマイティさを押し出しているのも、このシリーズのコンセプトの良さだと思います。いろんなプレイにチャレンジできて、それを適切な音にするコントロールを備えることで、さまざまなシチュエーションや音楽に対応しようとする、アイバニーズの気概を感じました。そしてベース単体でまとまった音を出せるところに優秀さを感じました。

    例えば曲中で奏法やグルーヴも変化するような今っぽい楽曲でも重宝する楽器だと思いました。楽器の値上がりが激しい昨今、この価格帯でこのクオリティを出せるのは素晴らしい! Modeシリーズはエフェクターも必要ないのでその意味でもお値打ちです。ベース・シーンのためにこのシリーズを作ってくれて、“アイバニーズさんありがとう!”と、最後に言いたいです。

    Profile
    休日課長(きゅうじつかちょう)●埼玉県出身。ゲスの極み乙女、DADARAY、ichikoro、礼賛という4つのバンドでベーシストとして活動しながら、多方面にて活躍している。
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