UP

アダム・クレイトン(U2)が語るフェンダー製シグネイチャー・アンプ

  • Interpretation:Tommy Morley

フェンダーから、U2のベーシストであるアダム・クレイトンとコラボレーションして開発した、シグネイチャー・オール・チューブ・ベース・アンプ、Adam Clayton ACB 50 Bass Ampが新登場した。本モデルの発表に際し、アダムへのインタビューが実現。自身のアンプへのこだわりとともに、U2の新作『Songs Of Surrender』についても語ってくれた。

Adam Clayton ACB 50 Bass Amp

 U2のアダム・クレイトンの功績、そして彼特有のサウンドとスタイルを称える“Adam Clayton ACB 50 Bass Amp”は、出力50Wのコンボ・アンプで、プリ管には12AX7を3本、12AT7を1本、パワー管には6L6を2本搭載したフル・チューブ・アンプとなる。2チャンネル仕様となっており、ヴォリューム、トレブル、ミドル、3段階切り替えのミドル・フリケンシー、ベースといったコントロールを持つチャンネル1はトラディショナルなフェンダー・ベース・サウンドを演出。一方、ヴォリューム、トレブル、ベースというシンプルなコントロールのチャンネル2は、モダン&ハイファイでフラットなEQトーンを放つ。

 スピーカーは特別にデザインされた軽量なエミネンス15インチ・ネオジム・スピーカーを1基搭載してパンチのある中域とクリアな高域を鳴らし、ブラック・テクスチャー・ビニールとエイジド・シルバー・グリル・クロスをまとったポート付きのエンクロージャーは軽量でありながらパワフルな低域を出力する。

 入出力端子では、グラウンド/リフト・スイッチ付きのXLRライン・アウト(ポスト・パワーアンプ)を装備しているので、ライヴ会場のPAミキサーやレコーディング機器にも対応。さらに、8オームの外部スピーカー・アウトも備えているので、より大きな会場などで使用する際には追加のスピーカーを接続することも可能だ。

 そのほか、クーロム・パネル、チキン・ヘッド・ノブを採用したクラカルなルックスも魅力で、40年以上にわたるフェンダーの歴史のなかで、初めてのシグネイチャー・ベース・アンプとなるにふさわしい仕上がりだ。

  • Fender/Adam Clayton ACB 50 Bass Amp

Specifications
●出力:50W(8Ω)●プリアンプ管:12AX7×3、12AT7×1●パワーアンプ管:6L6×2●スピーカー:カスタム・エミネンス15インチ・ネオジム・スピーカー×1●コントロール:【チャンネル1】ヴォリューム、トレブル、ミドル、ミドル・フリケンシー、ベース【チャンネル2】ヴォリューム、トレブル、ベース【共通】スタンバイ・スイッチ、パワー・スイッチ、グラウンド/リフト・スイッチ●入出力端子:チャンネル1インプット×2、チャンネル2インプット×2、バランスド・ダイレクト・アウト、バランスド・ライン・アウト、外部スピーカー・アウト(8Ω)●外形寸法:615(W)×355(D)×584.2(H)mm●重量:24.95kg●価格:253,000円(税込)

▼ 次ページではACB 50に関するアダムのインタビューを掲載! ▼