Tech 21
SansAmp PSA 2.0

【Specifications】
●コントロール:レベル、ハイ、ロー、ドライブ、クランチ、パンチ、バズ、トリム、ゲイン、セーブ・スイッチ、スピーカー・スイッチ、ダウン・スイッチ、アクティヴ/サーチ・スイッチ、アップ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット、MIDIイン●電源:9Vアダプター●外形寸法:200(W)×70(D)×28(H)mm●重量:約360g●価格:オープンプライス(市場実勢価格57,750円前後)

 アナログ回路を駆使したアンプ・シミュレーターで知られるブランドが、1993年にラック・マウント式ユニットとして発売した“PSA-1”の機能を、コンパクトなペダル型に凝縮したモデル。トーン・コントロールは2バンドとシンプルながら、BUZZ、PUNCH、CRUNCHでそれぞれ低音域、中音域、高音域のオーバードライブの深さを別々に調節できるほか、DRIVEでパワーアンプの歪み具合が調節できたりと、アンプの動作を細かくシミュレートできる。これらのパラメーターは78種類のユーザー・プリセットとして保存可能で、49種類のファクトリー・プリセットとともにMIDI経由で呼び出せるほか、3種類をフットスイッチにアサインできる。

中央部にはカスタム設定を本体に保存できるセーブ・スイッチ、各EQと連携しスピーカー・シミュレーションをカスタマイズできるスピーカー・スイッチを装備する。

Info:キクタニミュージック(☎0561-53-3007)
http://www.kikutani.co.jp/tech21/

▼ Igo’s Impression ▼

いろんなキャラクターの音を感覚的に設定できる

 このブランドの製品は以前にも使っていたことがありますが、やっぱり2.0は進化がすごいなという印象です。まず、フラットな状態で音の解像度がとても高くて、普通ならモワモワする帯域もスッキリしているので、音作りもしやすいと思います。BUZZとPUNCH、CRUNCHのコントロールを駆使してイナタイ感じのアンプの音も作れるし、どんどんプッシュしていくファズみたいな音も作れそうです。しかも、そういったいろんなキャラクターの音を感覚的にすぐ設定できるのが素晴らしいですね。これだけの機能を持ったペダルとは思えないほどコンパクトなのが良くて、これをギグバッグのポケットに入れて楽器だけ持って行けば用が足りることも多いと思います。逆に、大きめのシステムに組み込んでMIDIスイッチャーで一括管理できるのも便利ですね。