GEAR
TECH21より、ラッシュ(RUSH)のベーシスト、ゲディ・リーのシグネイチャー・サンズアンプ“DI-2112”が日本限定で復刻された。
DI-2112は、ラックマウント・モデル“GED-2112”で確立された“Parallel Pre-Amping(パラレル・プリアンピング)”のコンセプトを継承したモデル。2系統の独立したアナログ・プリアンプを搭載し、ゲディ・リーが長年にわたって追求してきたサウンドメイクをコンパクトな筐体に凝縮している。
本機は、エッジの効いたクランチから幅広いドライブ・サウンドを生み出す“DRIVE”セクションと、太く力強いローエンドを作り出す“DEEP”セクションを搭載。両セクションを組み合わせることで、ゲディ・リーを象徴するベース・サウンドはもちろん、ジャンルや演奏スタイルに応じた幅広い音作りが可能となっている。
ライヴではベース・アンプやPAシステムへ、スタジオではミキサーやレコーディング機器へダイレクトに接続可能。ラック・モデル譲りの柔軟なサウンドメイクと、持ち運びやすい機動性を両立した、実践的なベース用プリアンプ/DIだ。
2系統の独立したSansAmpプリアンプ、“DRIVE”と“DEEP”
DRIVE SECTION
DRIVEセクションは、TECH21のベース用プリアンプ「SansAmp RPM」をもとに設計されている。DRIVEコントロールでゲインとオーバードライブ量を調整でき、クリーン寄りの太いサウンドから、真空管アンプをプッシュしたようなドライブまでをカバー。
BASS、TREBLEに加え、中心周波数を170Hz〜3.0kHzの範囲で可変できるセミパラメトリックMID EQを備える。BLENDでは、サンズアンプによるチューブアンプ・エミュレーションとダイレクト信号の比率を設定できる。
DEEP SECTION
DEEPセクションは、DRIVEセクションとは独立して動作するパラレル・プリアンプ。ゲディ・リーのサウンドを意識した専用のEQカーブを持ち、厚みのあるローエンドを生み出すとしている。
SATURATIONを低く設定すればクリーンで芯のあるサウンドに、高く設定するにつれて倍音成分と真空管アンプのようなコンプレッション感が加わっていく。LEVEL 2のコントロールでDEEPセクションの出力レベルを単独で調整できるため、DRIVEとのバランスも自由に決められる。
DRIVE SECTION
- LEVEL 1: DRIVEセクションの出力レベルを調整
- BLEND: ダイレクト信号とSansAmpチューブアンプ・エミュレーション信号の割合を調整
- DRIVE: ゲインおよびオーバードライブ量を調整
- BASS: 80Hzを中心に±12dBのブースト/カット
- TREBLE: 3.2kHzを中心に±12dBのブースト/カット
- MID: MID-SHIFTで設定した周波数を±12dBブースト/カット
- MID-SHIFT: MIDコントロールの中心周波数を170Hz〜3.0kHzの範囲で設定
- TIGHT: 低域を引き締め、クリーンではより明確な輪郭を、ドライブではよりシャープなレスポンスを付加
DEEP SECTION
- SATURATION: DEEPセクションのゲイン/サチュレーション量を調整
- LEVEL 2: DEEPセクションの出力レベルを調整
TIGHTスイッチと100%アナログのサンズアンプ回路
TIGHTスイッチをオンにすると低域のレスポンスが引き締まり、音の輪郭がより明確になる。クリーン・サウンドでは1音1音の分離感が高まり、ドライブ・サウンドではタイトなアタックが得られるという。これにより、速いフレーズやローエンドが飽和しやすいセッティングでも、ベース・ラインの存在感を保ちやすくなる。
回路は100%アナログのSansAmp Tube Amplifier Emulation。プリアンプからパワーアンプ、スピーカー・キャビネットまでを含めたアンプ・システム全体のレスポンスをアナログ回路で再現するもので、PAやミキサー、オーディオインターフェイスへ直結してもマイキングしたような質感が得られる。スピーカー・シミュレーションはサンズアンプ回路の一部として組み込まれているため、一般的なベース・アンプやキャビネットとの組み合わせにも対応。必要に応じて、サンズアンプの後段に外部IRを加えることもできる。
ライヴからレコーディングまでをカバーする出力系統
出力は、DRIVEとDEEPそれぞれに対応した2系統のバランスXLR出力を装備。2つのサウンドをPAやレコーディング・コンソールへ個別に送り、ミキサー側でブレンドするといった運用ができる。XLR出力には0dB/-20dBのレベル切替とGROUND LIFTを備える。
1/4インチ出力にはMIX/DRIVE OUTとDEEP OUTを用意し、2つの信号を個別に出力するか、ミックスした信号として使うかをセットアップに応じて選べる。常時クリーンな信号を出すTUNER OUTも備わっており、バッファード・アウトとして外部機器へ信号を送ることも可能だ。MUTEスイッチを使えば、TUNER OUTを除くすべての出力をミュートできる。
電源はDC9〜18Vに対応するが、最適な性能を得るためにはDC18Vでの使用が推奨されている。ACアダプターのほか、9Vアルカリ電池2本でも駆動可能。
おもな仕様
- 回路: 100%アナログ
- 入力端子: 1/4”TSフォーン
- 入力インピーダンス: 1MΩ
- 1/4インチ出力: MIX/DRIVE OUT、DEEP OUT(0dB/+10dB)
- XLR出力: DRIVE、DEEP(0dB/-20dB)
- 出力インピーダンス: 1kΩ
- GROUND LIFT: 搭載
- MUTE: 搭載(TUNER OUTを除く)
- MID-SHIFT: 170Hz〜3.0kHz
- MID: ±12dB
- BASS: 80Hz、±12dB
- TREBLE: 3.2kHz、±12dB
- 電源: DC9〜18V、9Vアルカリ電池×2(アダプター、電池は付属しない)
- サイズ: 162(W)×102(D)×44(H)mm
- 重量: 539g
- 生産国: アメリカ
- 価格:77,000円(税込/想定売価)
製品ページ
https://www.kikutani.co.jp/items/di-2112/
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