NOTES
ディアンジェロ、ジョン・メイヤー・トリオ、ザ・フー、ナイン・インチ・ネイルズ、ゲイリー・ニューマン、ジェフ・ベック、アデル――。時代もジャンルも異なる名だたるアーティストの音楽に、その低音を刻んできたピノ・パラディーノ。
2026年3月、ピノはブレイク・ミルズ(g)、サム・ゲンデル(sax)、クリス・デイヴ(d)とのカルテットでブルーノート東京公演を行なった。会場には多くのプロ・ミュージシャンの姿も。なぜ、ベーシストたちはピノの演奏に惹かれるのか。今回の公演を目撃したベーシストたちを中心に、ピノの魅力と好きな名演をQ&A形式で聞いた。
09:まきやまはる菜が語る、ピノ・パラディーノの“すごみ”と名演

Q1:ピノの“ここがすごい”と感じる点を教えてください。
圧倒的な深いグルーヴとタイム感は言わずもがな、印象的なもちもちとしたLow感、トーン・コントロール、ウネるようなプレイスタイルは唯一無二の存在。ピノのメロディアスで多彩なベース・ラインから影響を受けたベーシストは数多。
Q2:好きなピノの参加作品を教えてください。
・RHファクター
『Hard Groove』(2003年)
5曲目に収録された「Pastor “T”」は大好きで、自分のライヴやセッションでよく演奏している。メロディを追いかけるように、ポケットで遊ぶベース・ラインは印象的。セッション要素の強い、変化し続けるベース・ラインからは、ピノのセンス溢れるボキャブラリーを感じる。
・ディアンジェロ
『Voodoo』 (2000年)
ピノといえばまず思いつくのがこのアルバム。なかでも、個人的に印象的だったのが「Untitled (How Does It Feel)」。信じられないくらいレイドバックして弾いてるのに、リズムの縦はオントップ。フレーズ、グルーヴのスペース感がたまらない。バラードのベース・ラインとは思えない、アグレシッブなプレイ(スライドを織り交ぜたり)も印象的。
・ジョン・レジェンド
『Darkness and Light』 (2016年)
ブレイク・ミルズとの初共演作というこの作品。2曲目「Penthouse Floor」から4曲目「Overload」の流れは、のちの2人の作品(『Notes With Attachment』、『That Wasn’t A Dream』)にも通じるものを感じる。クリス・デイヴとのリズム体も最高で、至高のグルーヴを奏でている。
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