NOTES
ディアンジェロ、ジョン・メイヤー・トリオ、ザ・フー、ナイン・インチ・ネイルズ、ゲイリー・ニューマン、ジェフ・ベック、アデル――。時代もジャンルも異なる名だたるアーティストの音楽に、その低音を刻んできたピノ・パラディーノ。
2026年3月、ピノはブレイク・ミルズ(g)、サム・ゲンデル(sax)、クリス・デイヴ(d)とのカルテットでブルーノート東京公演を行なった。会場には多くのプロ・ミュージシャンの姿も。なぜ、ベーシストたちはピノの演奏に惹かれるのか。今回の公演を目撃したベーシストたちを中心に、ピノの魅力と好きな名演をQ&A形式で聞いた。
08:マーティ・ホロベックが語る、ピノ・パラディーノの“すごみ”と名演

Q1:ピノの“ここがすごい”と感じる点を教えてください。
ピノ・パラディーノのすごいところは、まずタッチの柔らかさと、圧倒的なグルーヴ、そしてあの存在感のある大きなサウンドだと思います。さらに、フレットレス・ベースでのプレイはいつもとてもインスピレーションを与えてくれます。一度お会いしたことがありますが、とても謙虚で優しい方だったのも印象的でした。
Q2:好きなピノの参加作品を教えてください。
・ポール・ヤング
「Where I lay My Hat (That’s My Home) 」
(『No Parlez』収録/1983年)
楽曲の冒頭でフレットレス・ベースがミックスの前面にしっかりフィーチャーされている点や、ストラヴィンスキーの『春の祭典』を思わせるようなニュアンスが感じられるところがとても素晴らしいと思います。
・ディアンジェロ
「Brown Sugar」
(『Live In Stockholm』収録/1998年)
このライヴパフォーマンスにおける圧倒的なグルーヴとエネルギーには、本当に大きなインスピレーションを受けます。2012年にパリでディアンジェロと共演したピノのライヴを実際に観る機会がありましたが、今でもこれまで観たなかで最高のライヴのひとつとして強く印象に残っています。
・ゲイリー・ニューマン
「Music For Chameleons」
(『I, Assassin』収録/1982年)
ピノのフレットレスでのファンクは本当にすごいです。フレーズごとのスライドやヴィブラート、そしてトラックのなかでほとんどスラップのようなサウンドを出しているところも最高です。さらに、16分音符のグルーヴがとても楽しくて魅力的だと思います。
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