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ELIZA「Pleasure Boy」-マイケル・ジャクソン調にも、ポストパンク調にも聴こえるベース・ライン【鳥居真道の“新譜とリズムのはなし”】
- Text : Masamichi Torii
- Illustration : Tako Yamamoto
トリプルファイヤーの鳥居真道が、世界中のニューリリースのなかからリズムや低音が際立つ楽曲をセレクトし、その魅力を独自の視点で分析する連載「新譜とリズムのはなし」。
今回は、イライザ・ドゥーリトル名義でデビュー・アルバムをプラチナヒットさせ、現在はよりソウルフルでミステリアスなサウンドへと進化を遂げたロンドン出身のシンガーソングライター、ELIZA(イライザ)の楽曲「Pleasure Boy」のリズムと低音に注目します。
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ELIZA – Pleasure Boy
ロンドン出身のシンガーソングライター、ELIZAの最新作『The Darkening Green』からの一曲です。ELIZAは本名のイライザ・ドゥーリトル名義でパーロフォンと契約してデビューを果たし、2010年のデビュー・アルバムは全英3位を獲得しています。しかし2作目のセールスが芳しくなく、2017年以降は名義をELIZAに変更して、インディペンデントで活動しています。
「Pleasure Boy」は、ドラムとベースだけの演奏で始まります。マイケル・ジャクソン調にも、ポストパンク調にも聴こえます。どう展開していくのだろうと注視していると、ジャズっぽいボイシングのギターが登場し、今度はプリンス風にも聴こえるという不思議な曲です。いずれにせよ、80年代マナーのシャープなグルーヴだと言えます。
ベース・ラインは8小節でひとまとまりのフレーズとなっています。「Billie Jean」を思わせる8分音符のフレーズを繰り返したのち、ループの折り返しでシンコペーションを登場させて、リスナーをハッとさせるという仕掛けが粋です。クレジットが確認できませんでしたが、プロデューサーのPhairoによるものかもしれません。
◎Profile
とりい・まさみち●1987年生まれ。 “高田馬場のジョイ・ディヴィジョン”、“だらしない54-71”などの異名を持つ4人組ロック・バンド、トリプルファイヤーのギタリスト。現在までに5枚のオリジナル・アルバムを発表しており、鳥居は多くの楽曲の作曲も手掛ける。バンドでの活動に加え、他アーティストのレコーディングやライヴへの参加および楽曲提供、音楽関係の文筆業、選曲家としての活動も行なっている。最新作は、2024年夏に7年ぶりにリリースしたアルバム『EXTRA』。また2021年から2024年にかけて、本誌の連載『全米ヒットの低音事情』の執筆を担当していた。
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