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ヴァイオリン・ベースだけじゃない!ヘフナー“Galaxie Bass”という選択【Kroi 関将典のベース偏愛録:見た目で選んで何が悪い!】第8回

  • Text & Photo (Bass) : Masanori Seki (Kroi)
  • Photo (Main Image) : Kohei Watanabe
  • Logo Design : Hirotaka Sudo (HOPSTEP)

「見た目で選んで何が悪い!」を合言葉に、Kroiの関将典が自身のベース・コレクションから“人と被らない”個性派ベースへの偏愛を語る連載の第8回。今回はヘフナーが1960年代に製造していたHofner 185 、通称Galaxie Bassのリイシュー・モデルをご紹介!(編集部)

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第8回:ヴァイオリン・ベースだけじゃない!
ヘフナー“Galaxie Bass”という選択

今回はヘフナー(Hofner)のベースをご紹介します!

ヘフナーといえば多くの人が思い浮かぶのは、ヴァイオリン・ベースやクラブ・ベースだと思います。

ヴァイオリン・ベース、いいですよね。

自分は本家ではなく、昔のTokai製のものを持っています。

とても魅力的なサウンドで、レコーディングなどでも活躍してくれています。

Kroi「Pirarucu」のレコーディングでも活躍

今回紹介させていただくのは、そんなヘフナーの看板とも言えるヴァイオリン・ベースでもクラブ・ベースでもなく、60年代に製造されていた“Hofner 185”というモデル、通称“Galaxie Bass”のリイシュー・モデルについてです! ちなみに、2本紹介します!

Hofner 185は、Hofner 182というソリッド・ベースの後継というイメージです。

“185” 参考:https://reverb.com/item/28310282-1964-hofner-185-solid-bass
“182” 参考:https://www.digimart.net/cat03/shop48/DS09985720/

今回ご紹介する2本のベースは、どちらも185を元にしたリイシュー・モデルですが、仕様が異なります。詳しく見ていきましょう。

関が所有する2本の“185”リイシュー・モデル。
左から、Contemporary Series、Ignition Series。

◎Contemporary Series

まずはContemporary Seriesからいきます。

のちに紹介するIgnition Seriesに対する上位機種という位置付けになります。

ボディはバス・ウッド、メイプル・ネック、ローズ指板、ロング・スケールです。

インレイはストライプで、オリジナルの“185”の風合いを醸し出しています。

ピックアップはオリジナル・ハムバッカーです。

コントロールは、2ヴォリューム2トーンで、VolとToneが交互に並んでいます。

個人的にコントロールの配置としてオーソドックスなのは、Vol/Vol/Tone/Toneという順番だと思うので、最初は若干戸惑いました。

フロント・ピックアップのそばにそれぞれのピックアップのオンオフ・スイッチも搭載しており、古き良きビザールの影も感じることができる仕様です。

ブリッジは一見普通ですが、サイズが大きめのオリジナルのものが付いています。

若干テール側が反り上がってしまっているので交換したいのですが、リプレイスメント・パーツなどがポン付けできないのがちょっと面倒です……。

時間があるときにやろうと思います。

背面はネック裏までバースト塗装が施されておりゴージャスです。

ペグはオリジナルですかね……?

全体の見た目にマッチした小洒落たものが搭載されています。

サウンドはフラット・ワウンド弦を張っているという点も大いに影響していますが、かなりファットでウォームです。

また、ピックガード下のボディが広くザグられていることも相まって、ヴァイオリン・ベースにも似た独特の箱鳴りのようなものがあります。

トーンをカットしたときのふくよかなローがとても気に入っています。

◎Ignition Series

そして、次に紹介するのがIgnition Seriesの“185”リイシュー・モデルです。

このベースは大学生の頃(?)に販売しているのを見て、オレンジの個体がめちゃくちゃ欲しかったのを覚えています。

まさに、見た目で選ぼうとしていました。

が、シンプルに金銭的な面で当時は買えなかったです。

ずっと頭の片隅に、“欲しいなー”という気持ちがあったので手に入れられてラッキーでした。

こちらのIgnition Seriesのモデルは木材のスペックやインレイの仕様は同じですが、ショート・スケールです。

またContemporary Seriesとはハードウェアやサーキット周りも異なります。

まずはピックアップから見ていきます。

Hofnerらしいステイプル・ピックアップが搭載されています。

ステイプル・ピックアップとは、ざっくりと説明すると、コの字型の棒をポールピースに採用することで、温かみのある柔らかなサウンドを出力することができるピックアップのことです。

コの字型が“ステイプル”(ホチキスの芯)に似ていることからこう呼ばれているとかなんとか。コントロールは、2ヴォリューム1トーンです。

そして、ブリッジはアイバニーズなどで広く採用されている、いわゆる“モノレール・ブリッジ”と呼ばれる弦ごとに独立しているものが搭載されてます。

次にペグです。

ショート・スケールであることも相まってヘッドも小さくなっているため、ギター用くらいのサイズのペグが付いてます。というよりギター用ですかね……?

サウンドに関しては、Contemporary Series同様フラット・ワウンド弦を張っており、ファットでウォームな印象なのですが、ショート・スケールという点も助長してさらに太く押し出すような音がします。

さぁいかがだったでしょうか。

どちらも最近手に入れたのですが、想像以上に使えるサウンドなのでレコーディングなどにガンガン持ち込んでみようと思ってます。

なんならライヴでも使ってみたいです。

いつかはこの2本のサウンドを皆様にお届けできればと思っていますので、楽しみにしておいていただけると嬉しいです。

広く浸透はしなかったかもしれませんが、ヘフナーはヴァイオリン・ベースだけじゃないぞ!

という意気込みのようなものを感じる意欲作だなと思っております。

実際に手に取ってみるとヘフナーのキャラクターを継承したサウンドや、オリジナリティのある工夫がとても魅力的なベースだと思います。

こういうベースに目がないんです。

以上、今回ご紹介させていただいたのはヘフナーのGalaxie Bassでした!

ありがとうございました!

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Profile

Kroi 関将典 プロフィール
関将典

◎Profile
せき・まさのり●1994年9月20日生まれ、茨城県出身。R&B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンドKroiのベーシスト。バンドは2018年2月に結成され、同年10月にシングル「Suck a Lemmon」でデビュー、2021年6月には1stアルバム『LENS』でメジャー・デビューを果たした。2024年1月20日には初の日本武道館ワンマン・ライヴを成功させる。2024年6月に3rdアルバム『Unspoiled』をリリース。Kroi公式FC「ふぁんく らぶ」では、自身のベースを動画で語る“せきまさのりのベースってそんなに必要ですか?”を更新中。

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関将典 Instagram