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視覚で学ぶ! プロ・ベーシストのグラフィックEQ
沖井礼二(TWEEDEES)
Profile
おきい・れいじ●1969年5月18日生まれ、広島県出身。1999年にCymbalsでデビュー。以降同グループのプロデューサーとして、作詞、作曲、アレンジ、アート・ディレクションを手がける。2006年には“FROG”名義でのソロ作品も発表している。また、フリーランスの作曲家としても多数のCM楽曲やテレビ番組の制作に関わっている。2015年には清浦夏実(vo)とともにTWEEDEESを結成。2022年12月に4th作『World Record』をリリースしている。
◎Official HP
Q1:素のライン音の状態から、パラグラフィックEQのみを使って、自身が普段行なう奏法における理想のEQカーブを作成してください。
Q2:使用したプラグインの名前を教えてください。
Logic Pro内蔵のCHANNEL EQ(ver.10.7.4)
Q3:EQカーブ作成の際に用いたベースのモデル名は?
Rickenbacker 4003S ’93
Q4:作成したEQカーブのポイントを奏法ごとに教えてください。
●指弾き
素材の良さを生かした料理を目指し、基本的にブーストはしません。何しろリッケンバッカーは低域の豊かな楽器なので、ローの余計な部分とミッドの出しゃばりすぎるところをカット、という感じ。耳につくハイはもともとない個体なので助かります。
●ピック弾き
ピック弾きだとリッケン特有のミッドがより攻撃的に飛び出してくるんですが、そのためのピック弾きなのでそれでOK。基本的に指弾きと同じセッティングです。歪んだら歪んだでそれもまたリッケン(笑)。しかし全体的な音量はどうしてもほかの奏法より大きくなるので、どちらかといえばそこに注意します。
●スラップ
基本的には指弾きと同じなんですが、打弦するときやプルの際に耳につくところは少々カット。僕のリッケンバッカーは4k以上のハイは控えめだからそれで済むのかも。ジャズ・ベースやスティングレイとかだと、またその個性を生かした別の考え方の処理になるんでしょうね。