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    【最強のリズム・セクション extra】金廣真悟(b)× PEGGY(d)- Asuralbert Ⅱ

    • Interview:Koji Kano
    • Photo:Shota Kiyono

    Kanehiro’s Bass

     金廣のメイン・ベースである、Black Smoker製のJBモデル。アルダー・ボディにメイプル・ネック、ローズウッド指板というウッド・マテリアルで、1音下げチューニングで使用している。Black Smokerはパッシヴ・モデルのイメージが強いが、多彩かつパワフルなサウンドを求め、あえてアクティヴ・モデルをセレクトしている。
     “Asuralbert Ⅱで使うベースを探していた際、黒澤楽器さんからこのベースを紹介していただきました。探す際に、特にこだわりがあったわけではないんですけど、バンド全体の音像と自分の一番出したいサウンド・イメージは明確にあったので、それを基準にいろいろなベースを試した結果、このベースを選択しました”。
     ツマミのセッティングは基本的にフラットで、トレブルを少しブーストする形で使用しているが、各エフェクターとのバランスを考慮しつつ、その都度微調整していくとのことだ。弦はロトサウンド製のゲージ.045-.100のものを張っている。

    Kanehiro’s Effects Boad

    金廣のエフェクト・ボード(7月21日時点)。最上段が右から、コルグ製Pitchblack Custom/チューナー(その下に七画の音工房製ジャンクション・ボックス)、LEHLE製Dual SGoS/アンプ・スイッチャー、MAD PROFESSOR製FOREST GREEN COMPRESSOR/コンプレッサー、One Control製Distro Tiny Power Distributor/パワー・サプライ、エレクトロ・ハーモニックス製POG2/オクターバー、カスタムオーディオジャパン製MLS-2/ライン・セレクター、One Control製Silver Bee OD/オーバードライブ。中段は右から、ボス製GE-7/イコライザー、エレクトロ・ハーモニックス製POG/オクターバー(その下にSuhr製Koko Boost/ブースター)、JHS製COLOUR BOX V2/プリアンプ、プロビデンス製P-4E/AB BOX(その下にTCエレクトロニック製Mimiq Doubler/ダブラー)、LINE6製M9/マルチ・エフェクター。下段が右からムーアー製Shimverb Pro/リバーブ、One Control製Crocodile Tail Loop OC10/プログラマブル・スイッチャー、TC HELICON製VOICELIVE3/マルチ・エフェクター。

     ベース一本でベース役とギター役の音を鳴らすことを目的に考えられた巨大なエフェクト・システム。アンプはベースがゲンツ・ベンツ製、ギターはマッチレス製とオレンジ製という計3台のアンプをベース一本で同時に鳴らしている。基本的にベースはアンプと右手で音作りをしているとのことで、ボード内は主に“ギターの音を出すため”のシステムが組まれている。
     このボードについて金廣は、“ベースを持って弾いている以上、当たり前ですがベースの音は出るんです。だからこのボードはベースからギターの音を出すためのシステムで、加えて複数人のギターが鳴っているような音圧も欲しい。そしたらこんなにデカくなっちゃいました(笑)”と語ってくれた。今後はベース用のプリアンプや歪みを加えるなどして、ベースの音をさらに良くするための工夫をしていきたとのことだ。左上の扇風機はライヴ中に暑くなった際、自分に風を向けるために使用される。

    Pick up!

    MAD PROFESSOR製FOREST GREEN COMPRESSORは主にベース向けに使用される。“ベースはギターと比較すると音量差が激しいので、ギター・アンプでも安全かつ的確にベースを鳴らすために使っています”。
    エレクトロ・ハーモニックス製のPOGはボード内に2機配置されているが、こちらのPOG2はベース用として使用される。“ドライ音をゼロにしつつ、ローパス・フィルターでローの削り具合をコントロールしています”。

    ◎Information

    Asuralbert Ⅱ Official HP Twitter YouTube
    金廣真悟 Official HP Twitter Instagram
    PEGGY Twitter Instagram

    【お知らせ】
    発売中の2021年8月号では、“リズム体”についての大特集記事を掲載!

    待望の復活作『音楽』をリリースした東京事変より亀田誠治(b)と刄田綴色(b)のほか、仮BANDのBOH(b)と前田遊野(d)のリズム体対談も掲載。また世界の名リズム・セクションとそのプレイを検証することで、“良いリズム体”“ドラマーとの良い関係”とは何かを見出し、“最強のリズム・セクション”の正体を明らかにします。