SPECIAL
UP
【最強のリズム・セクション extra】金廣真悟(b)× PEGGY(d)- Asuralbert Ⅱ
- Interview:Koji Kano
- Photo:Shota Kiyono
Kanehiro’s Bass
金廣のメイン・ベースである、Black Smoker製のJBモデル。アルダー・ボディにメイプル・ネック、ローズウッド指板というウッド・マテリアルで、1音下げチューニングで使用している。Black Smokerはパッシヴ・モデルのイメージが強いが、多彩かつパワフルなサウンドを求め、あえてアクティヴ・モデルをセレクトしている。
“Asuralbert Ⅱで使うベースを探していた際、黒澤楽器さんからこのベースを紹介していただきました。探す際に、特にこだわりがあったわけではないんですけど、バンド全体の音像と自分の一番出したいサウンド・イメージは明確にあったので、それを基準にいろいろなベースを試した結果、このベースを選択しました”。
ツマミのセッティングは基本的にフラットで、トレブルを少しブーストする形で使用しているが、各エフェクターとのバランスを考慮しつつ、その都度微調整していくとのことだ。弦はロトサウンド製のゲージ.045-.100のものを張っている。
Kanehiro’s Effects Boad
ベース一本でベース役とギター役の音を鳴らすことを目的に考えられた巨大なエフェクト・システム。アンプはベースがゲンツ・ベンツ製、ギターはマッチレス製とオレンジ製という計3台のアンプをベース一本で同時に鳴らしている。基本的にベースはアンプと右手で音作りをしているとのことで、ボード内は主に“ギターの音を出すため”のシステムが組まれている。
このボードについて金廣は、“ベースを持って弾いている以上、当たり前ですがベースの音は出るんです。だからこのボードはベースからギターの音を出すためのシステムで、加えて複数人のギターが鳴っているような音圧も欲しい。そしたらこんなにデカくなっちゃいました(笑)”と語ってくれた。今後はベース用のプリアンプや歪みを加えるなどして、ベースの音をさらに良くするための工夫をしていきたとのことだ。左上の扇風機はライヴ中に暑くなった際、自分に風を向けるために使用される。
Pick up!
◎Information
Asuralbert Ⅱ Official HP Twitter YouTube
金廣真悟 Official HP Twitter Instagram
PEGGY Twitter Instagram
【お知らせ】
発売中の2021年8月号では、“リズム体”についての大特集記事を掲載!
待望の復活作『音楽』をリリースした東京事変より亀田誠治(b)と刄田綴色(b)のほか、仮BANDのBOH(b)と前田遊野(d)のリズム体対談も掲載。また世界の名リズム・セクションとそのプレイを検証することで、“良いリズム体”“ドラマーとの良い関係”とは何かを見出し、“最強のリズム・セクション”の正体を明らかにします。