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    【ベースの日!特別企画】9人のプロ・ドラマーが選ぶ 今、私が組みたいベーシスト

    • Photo:Great The Kabukicho(MonoNeon),Yuka Yamaji(Tom Kennedy)

    青山英樹

    PROFILE
    あおやま・ひでき●1986年生まれ。2006年にプロ・ドラマーとしてデビュー。アニメ・ソング、声優、アイドル、Jポップなど、さまざまなジャンルのライヴ/レコーディングで活躍。緒方恵美、Little Black Dress、ANIMAX MUSIXらのライヴ・サポートのほか、2020年に20周年を迎えたJAM Projectのアニバーサリー・プロジェクトへの参加など、精力的な活動を展開している。
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    Q1:あなたにとって、“良いベーシスト”の条件とは?

     言葉で伝えるのが難しいですが、プレイしてて全然気にならないベーシストです。無視してるとかではないですよ!(笑)
     ベーシストとリズムがバッチリ合うと点がずっと線に繋がる様なイメージで心地良いんです。派手な演奏していても良いベーシストは全くイヤミがないんですよね! 実家みたいな心地良さで特に何も気にならないみたいな感じです。

    Q2:“良いベーシスト”が共通して備えている演奏技術はなんだと思いますか?

     僕のなかでベーシストはアンサンブルの監督だと思っております。自分の現場でもほとんどベーシストがバンマスを務めており、曲に対しての響きやリズムなど、しっかり客観視できてまとめてる方が多いですね。スタイルやクセ、持ち味など、リズム体や全体を見れる方ですね!
     ほかにも感情丸出しな人や、目や音で惹きつけられる方も素晴らしいベーシストだと思います!

    Q3:逆に“こういうベーシストは苦手だなぁ”と思うのは、どんな場合ですか?

     ん~難しいですね……逆に演奏していて気になってしまう人ですかね。合わせようとすればするほど、逆に合わないことが多くて苦戦します。

    Q4:これまで共演したことのない人で、今、あなたが一緒に演奏したいベーシストは誰ですか?

     レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーです! ライヴや教則などを観て、チャド・スミスとのリズム体は衝撃でした。実際に音を出して体感してみたいです。

    フリー
    (レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
     1962年10月16日生まれ、オーストラリア出身。音楽に囲まれた家庭で育ち、9歳の頃にトランペットを手にする。その後、バンドAnthymに加入したことをきっかけにベースに転向。そして、1983年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズを結成し、翌年にデビュー。これまでに3つのグラミー賞を受賞し、2012年にロックの殿堂入りを果たす。自身のバンド以外にも、トム・ヨーク(レディオヘッド)とのアトムス・フォー・ピース、オマー・ロドリゲス・ロペス(g)率いるマーズ・ヴォルタなどさまざまなプロジェクトに参加している。また、俳優としても活躍している。

    Q5:そのベーシストが演奏している楽曲でお気に入りの曲を教えてください。

    「アラウンド・ザ・ワールド」/レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

    『カリフォルニケイション』収録/1999年

     聴いたのが確か中学生だったと思いますが、始めのフレーズがずっとギターだと思ってまして……ベースの“ボン”という音のイメージを変えてくれました! 歪みや、いろいろな音色でカッコいいし、もうこの曲はベースがヴォーカル的な位置にいて歌って踊っているんです! 演奏スタイルも最高です! 衝撃でした!

    Q6:そのベーシストとふたりで演奏した場合、どういったグルーヴが生まれると思いますか?

     どうなるんでしょう?(笑) 自分がしっかりついていけるか心配です……(笑)。恐縮でしかないですが、何かジャンルとか関係なく気持ちで融合したいです!!

    Q7:あなたが理想的だと思うリズム体の演奏が聴ける作品を教えてください。

    『カウンターパーツ』/ラッシュ

    1993年

     アルバムをとおしての曲の構成や、リズム体ももちろんですが、バンドとしてのフレーズのセンスが半端ないです。ライヴでもゲディー・リーの歌いながら弾く姿は圧巻です。歌いながら弾くベーシスト大好きですね!

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