BASSIST FILES

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BASSIST FILE-大神田智彦 (オオカンダ・トモヒコ)

1976年11月18日生まれ、山梨県出身。14歳の頃にベースを手にする。1996年に上京し、ライヴハウス、クラブ、ストリートなどさまざまな現場でのサポート活動を始める。2003年からは平井堅のツアーに参加し、そののちにJUJU、EXILE ATSUSHI、星野源、Superfly、KREVAといったさまざまなアーティストのライヴ/録音でベースを担当。2018年にはソロ・アーティストとしての1stアルバム『OVERDOIN’ IT』を発表した。

Q1:ベースを始めたきっかけと年齢を教えてください。

中学2年生(14歳)のときにベースを買ってもらいました。バンドブームの最中でした。学園祭でひとつ上の先輩たちがライヴしたのを見て鳥肌が立って、最高にカッコいいと思って。おもにBOOWY、X、JUN SKY WALKER(S)や、洋楽ではメタリカなどが好きでした。やったりやめたりしましたが、高校でレゲエとかヒップホップとかブルース・ロックも聴き出し、そこから黒人音楽に傾倒して“プロになりたい”とか“目覚めた”って感じになるので、きっかけが2回あるって感じっす。

Q2:自身の代表作を3作挙げてください。(楽曲またはアルバム名、アーティスト/バンド名)

代表作というと、アーティストの作品に参加したものはどれも一生懸命やってるのでわからなくて、聴く人がそう思ってくれたらそれで良いので、自分のアルバムとかの一連のもので選ばせていただきます。

『OVERDOIN’IT』大神田智彦
『Smells Like 44 Spirit』田中義人
今製作中の自分の2ndアルバム、作ってて自分で好きです。

Q3:好きなベーシストのベスト5を教えてください。(5人に満たなくても構いません)

ウィリー・ウィークス
チャック・レイニー
ジェームス・ジェマーソン
ジェリー・ジェモット
アリ・シャヒード・ムハマド

Q4:ベーシストとして活動するうえでの座右の銘を教えてください。

今はわからない……。
座右の銘みたいなものを持たないことかもしれない。

Q5:音楽以外の趣味、興味のあることはなんですか? 
また、それらは自身の音楽にどのような影響を与えていますか?

趣味と言えるのかわからないけど、コーヒー。行きつけの店で酒を呑んだり、カレーとかスパゲティとか。布を見に行ったりも好き。映画も。普通だけどいろんなことが好きです。
あるジャンルに少しずつ触れていくと必ずそこには人がいて輪があって、生活やサイクルがあって、技術や職人もいて、カルチャーもあって知らない世界と人に出会う。
昨日知らなかった人とか物とかその時間を知ると、それらが大事に思えたりするので心が豊かになる気がする。
だから、音楽に影響がなくても良くて、やりたいことをしたいと思う。

Q6:人生に大きく影響を与えた本や漫画、映画は?

“大きく影響”というと難しいですが……

【映画】
『バッファロー’66』
『バグダッド・カフェ』
『ライフ・イズ・ビューティフル』
『カラーパープル』
『それでも夜は明ける』
『ブルース・ブラザース』
『グッドナイト・ムーン』
『ラブ・ジョーンズ』
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 』
『Ray/レイ』
『永遠のモータウン』

【本】
『トレインスポッティング』アーヴィン・ウェルシュ
『マイルス・デイビス自叙伝』マイルス・デイビス&クインシー・トループ
『志村流 遊び術』志村 けん

Q7:あなたにとっての“夢の舞台”を教えてください。(※経験した公演でも構いません)

いつもやってることですが、ライヴハウスなどで好きなメンバーと好きな音楽をいつまでもやり“続けられること”。おこがましいけどいつも一緒にやってる好きなアーティストの低音を支え“続けること”。いずれもいつもの日常にある音楽を“続ける”ことが僕の夢の舞台です。

BASS 

Fender/Precision Bass(1962年製/サンバースト)
一番使ってるベースです。

Fender/Precision Bass(1962年製/サンバースト)
ミッド・レンジがパワフルでズドーンと出ますが、使うのはレコーディングがほとんど。

Fender/Jazz Bass(1961年製/サンバースト)
たまに使ってます。素晴らしく万能かつ個性的な音です。相反するものですが、ポップさが必要なときと匂いが強い音が欲しいときに使います。

Fender/Jazz Bass(1976年製/ホワイト)
ギグなどでよく使ってます。ソリッドな音像が必要なときに使いますが、野太くて良い音です。

Fender/Jazz Bass(1976年製/ブラック)
ネックが弱いかもですが硬めな音が欲しいときにたまに使います。

Fender/Jazz Bass(ネックは1978年製、ボディは1980年製/ホワイト)
こちらもギグなどでソリッドな音像が必要なときに使います。ネックがおそろしく強いので最高です。

Fender/Custom Shop Precision Bass 1960 Style(デニス・ガルスカ作/ディープ・レイク・プラシッド・ブルー)
2000年前半くらいに買ったかもですが、今はサブとしての運用が多いです。昔メインで使ってた1964年製プレシジョンのネックが難しくなり、その代わりに来てくれてツアーでもレコーディングでもよく使ってました。今も良い音してますし、ネックは経年でかなり安定しました。

Fender/Custom Shop Team Build Jazz Bass 1962 Style(バーガンディ・ミスト)
サブでの運用が多い。

Fender/American Vintage '75 Jazz Bass(ナチュラル)
サブでの運用が多い。

Sadowsky TYO/RB5(ブルー)
Eより低い音を使うときと、ローの安定感が欲しいときに使います。

Performance/YB-5(レッド)
ハイエンドな音と粘っこい音が欲しいときに使います。

Greco/SPACY SOUND(サンバースト)
友達のお兄さんからもらった、2番目に手に入れたベース。もうトラブル時にしか使いませんがレトロな良い音。学生の頃はネックがめちゃくちゃでしたが、昨年T-bone Guitarsの田中館滋さんにリペアしてもらって、今は状態バッチリになったのでおもしろい音像を狙いたいときに使っていきたい。

SAMICK/PJ Type(ブラック)
記念すべき初めて買ったベース。今は使用していません。

Tacoma/Thunderchief Bass CB10CE4
ほとんど平井堅さんの“Ken's Bar”というアンプラグドのライヴでしか使ってませんが、箱モノではこれしかしっくりこないぐらいに良いベースです。

Bacchus/UP BASS(ブラック)
2000年初頭はすごく使ってました。今はツアーで、アコースティックまではいかないがサステインも欲しい曲でピンポイントに使います。フレットレスという感覚とは違って、微妙な感じ。この音は名器だと思う。

GLIGA/Upright Bass(ヴァイオリン・シェイプ)
ふくよかな良い音で弾きやすいので手元にあればいつもこれを使いたい。

GLIGA/Upright Bass(フラット・バック)
ネックが異常なほど強くて、硬めで抜けの良い音なのでツアーで使うことが多いです。

AMPLIFIER 

Ampeg/SVT-VR(アンプ・ヘッド)
Ampeg/SVT-CL(アンプ・ヘッド)
Ampeg/B-15N(アンプ・ヘッド/1967年製)
Ampeg/410HE(キャビネット)
Hartke/HA3500(アンプ・ヘッド)
Radial/J48(DI)
COUNTRYMAN/TYPE85(DI)
L.R.Baggs/Para Acoustic D.I.(DI)

EFFECTS 

EBS/Multi Drive(オーバードライブ)
EBS/Bass IQ(エンヴェロープ・フィルター)
EBS/Octa Bass(オクターバー)
Electro-Harmonix/Bass Big Muff Pi(ファズ)
Electro-Harmonix/Micro Q-Tron(エンヴェロープ・フィルター)
DOD/Envelope Filter 440(エンヴェロープ・フィルター)
AKAI Professional/Deep Impact SB1(ベース・シンセサイザー)
XOTIC/BB Preamp(ブースター)
MXR/M84 Bass Fuzz Deluxe(ファズ)
BamBasic Effectribe/AB BOX(セレクター)
TRIAL/HIDE PREAMP EQ-01(プリアンプ)