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【第27回】スケール練 Part 7 4音パターンでスキル向上!/石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

  • Text:Jun Ishimura

これまで、3度インターバルを使ったスケール練のバリエーションをいろいろやってきましたが、今回は音が増えて、2度の音を追加します。上行するときは、スケールの音+2度上+3度上+スケールの音に戻る、という形です。つまり、ドのときはドレミド、次のレのときはレミファレ、ですね。全体はこうです。 

今回は音数が多くて運指も少し複雑になってくるので、ポジションを変えます。ロー・ポジションは指が届きにくいので、ネックの真ん中あたりでやります。使う音すべてをまとめたブロックの形そのものは、第21回でやったパターン1のブロック(下図)とほぼ一緒です。

ただ、3弦3フレットのCに2の指(中指)を置いていたパターン1のブロックを、そのままズズッと4弦8フレットのCに2 の指を置くポジションに移動します。あと、パターン1では高いD=レの音を弾くためにシフトが必要でしたが、今回の ポジションだとシフトせずにレを弾けるため、その部分だけブロックの形が異なります。

では、上行パターンを弾きます。

下行するときは、スケールの音+2度下+3度下+そしてもう一度スケールの音、という組み合わせです。

ポイント1 リラックス

演奏の基本ですね。右手も左手も、手首や指を固めたりリキんだりしないでください。柔軟に動かして、無理のない動かし方やフォームで演奏しましょう。

ポイント2 滑らかさ

音と音がブツブツ切れないように、なめらかに繋げます。動きの多いフレーズなので、指がバタバタとなってしまいがちです。なるべく無駄な動きをなくし、指板から指が離れすぎないように気をつけましょう。今出している音を押さえている指を、次の音ギリギリまで押さえ続けることも大事です。

ポイント3 大きな流れ

細かく動くフレーズなので、最初は1音1音の動きに集中しますが、慣れてきたらド、レ、ミ、ファという大きな流れを意識します。一見、複雑なパターンに見えるし、複雑に聴こえますが、4音ごとに見れば、実はドレミファと上がって、ま た下がってくるというシンプルな形なので、その流れを意識しましょう。

スケール練もこれくらい複雑になってくると、かなりいいウォーミングアップになりますし、あと、例えばクリックを2拍目4拍目に鳴らしたり、拍のウラに鳴らしたりして練習すれば、いいリズム練にもなります。次回はこれの応用編なので、それまでに弾けるようにしておいてください。

ということで、動画が役に立ったなら、いいね・シェア・コメント・SNSフォローお願いします。石村順でした~! 

石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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