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【第28回】スケール練 Part 8 音の並びとリズム解釈

  • Text:Jun Ishimura

【第28回】スケール練 Part 8 音の並びとリズム解釈

リズムの解釈を変えると、同じフレーズを弾いても全然違うグルーヴになります。 

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』の第28回です。

前回にやったパターン、普通に弾けるようになってきていると思いますが、まだやってない人は前回の動画を見て練習してください。

このフレーズ、普通はドレミドがひとつのユニット、レミファレが次のユニットというふうに捉えて演奏しがちだと思います。

今回は、リズム的に異なる解釈をします。いろんな解釈ができると思いますが、ここでは音の並びに着目して、ふたつのパターンを紹介しましょう。

リズム解釈1

ドレミの最後のドから、レミファレのファまでつなげると、2度ずつドレミファと上昇する形になってます。

その次も、レミファの最後のレから、ミファミのソまでが、2度ずつレミファソと上昇しています。

フレーズ全体をこの解釈で見るとこうなります。

普通の解釈とどう違うか、弾き比べてみましょう。わかりやすくするために、どちらの解釈も、それぞれのユニットの最初の音にアクセントをつけます。

どちらも4音1組のユニットですが、異なるフィール、異なるグルーヴになるのがわかると思います。解釈1は、2拍目ウラから3拍目へ、4ウラから1へ、というフレーズとして弾いているので、前に進む感じが出てます。この感じを“フォワード・ モーション(Forward Motion)”と呼びます。

リズム解釈2

今度は8音で1組です。この8音を、4+4=8ではなく、3+3+2=8という組み合わせで考えます。例えば、最初の小節をこの形で見ると、ドレミ+ドレミ+ファレとなります。

音の並び的に、ドレミと2度ずつ上行するユニットが2回、そのあとファレと下がるユニットが1回、という形になっています。全体はこうなります。

普通の解釈とどう違うか、比べてみましょう。先ほどと同じく、それぞれのユニットの最初の音にアクセントをつけます。

解釈2の捉え方で弾くと、普通の解釈や解釈1よりも長い1小節という単位で捉えつつ、そのなかを3+3+2というポリリズムで動いているので、グルーヴが全然変わります。こういうところが、リズムのおもしろいところなんですよね。

なので、今回の基礎練が何に役立つかというと、この基礎練そのものがそのまま曲のフレーズとして使えるとか、そういうことじゃないんですね。そうではなくて、フレーズは同じでもリズムの解釈を変えるとグルーヴ、フィールが変わる、っていうことを実際に体感することが大事です。こういった気づきがあると、実際の曲を練習するときにも、新たな解釈・新たなグルーヴを発見する可能性につながっていきます。

ということで、動画が役に立ったなら、いいね・シェア・コメント・SNSフォローしてください。石村順でした~! 

◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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