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【第24回】音飛び運指をポジション拡張で乗り切れ! スケール練 Part 4

  • Text:Jun Ishimura

【第24回】音飛び運指をポジション拡張で乗り切れ! スケール練 Part 4

シフトしないと指が届かないような運指でも、ひとつのポジションを拡張して対応できると選択肢が広がります。

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』の第24回です。

3回にわたって、Cメジャー・スケールを3度インターバルを間に挟みながら上行・下行するエクササイズに取り組んできました。これまで運指のパターンがふたつ出てきましたが、今回は3つ目のパターンです。使う音を全部並べると、こういったシェイプです。 

第21回でやったパターン1のブロックはこれです。 

第22回でやったパターン2のブロックはこれです。 

そして今回のブロックはこれです。 

パターン1と2の中間に位置している感じですね。弾いてみましょう。
上行するときはこうです。 

ポイントがふたつあります。

ポイント1 ポジションを拡張する

例えば最初のドミの長3度の運指は、フレット5個分にまたがっていて、ほとんどの人にとっては押さえるのがキツいと思います。こうやって指を拡げて弾くこともできなくはないけど、これで弾き続けるのはちょっと負担が大きくて無理があります。

それよりも、前々回でも取り上げた、親指を軸足にしてポジションを拡張する弾き方をするといいです。バスケットボールの“ピボット”に似たやり方です。
僕の場合、まず親指を4フレットの裏側あたりに置きます。手の大きさは人それぞれなので、自分に合った置き場所を見つけてください。

1の指(人差指)で3弦3フレットのドを押さえたとき、無理のない程度に指を拡げて4(小指)で7フレットのミを狙います。といっても、僕は手が小さいほうなので、この時点で6フレットに届かないどころか、6フレットと5フレットの間の5フレット寄りあたりまでしか届いていません。

で、7フレットに移る瞬間、親指とネックの接点はキープしつつ、その接点を軸にして手を素早く動かし、7フレットに着地します。

この時点で1は5フレットの少し手前、2は5フレットを少し超えたあたりにあります。

で、次のレを、少し手を戻して2で押さえます。1は4フレットあたりにあります。

手を大きめに動かしてファを1で押さえます。

さらに大きく動かしてミを4で押さえます。


こういうふうに1音ごとに手を動かしますが、親指とネックの接点は一定なので安定して動くことができます。

ポイント2 パターン2との共通点

ソシ以降はパターン2と同じ運指です。


下行するときはこうです。 

ドラシソまではパターン2と同じ運指ですね。
それ以降は、上行するときと同じで、ピボットを使いながら弾きます。

こんなふうに、たったひとつのスケール練習でも、いろんな角度から掘り下げることで、スケールそのものもより深く理解できるようになるし、指板をただのマス目じゃなくて意味のある図として見れるようになっていきます。

というわけで、根気よく、音楽的に、意識的に練習してください。動画が役立ったなと思ったら、いいね・シェア・コメント、SNSのフォロー、よろしくお願いします。石村順でした!

◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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