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【第23回】広い視野で指板を把握するスケール練

  • Text:Jun Ishimura

【第23回】広い視野で指板を把握するスケール練

ある程度広い範囲で指板を把握できるようになると、音楽への理解と演奏する楽しさが深まっていきます。

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』の第23回です。

基礎練でも曲でも、こんなふうに、今弾いている音の周りだけしか指板の上で見えていないとしたら、ちょっと問題があります。例えば、当てずっぽうでポジション・シフトして間違った音に着地しちゃうとか、常に“次の音はなんだっけ”とドキドキしてしまうとか……。 

間違わないためにも、そして自信を持って弾くためにも、今弾いている音プラスそれに関係する音も含めて、音と音との関係性がひとつのブロックとして指板上に見えてくるといいんですよね。例えば、そのフレーズで使われている音やコード・トーン、コードに合うスケールの音とか次のコードとか、そういったものですね。

そういったものを見えるようにしていくためには、いろんな練習が必要です。例えばスケール練をするなら、ただメカニカルな指の練習としてやるのではなくて、“指板を体系立てて見る”ことを意識しながら練習することが、音と音との関係性を見ることに役立ちます。

例えば、前々回(第21回)の動画でやった練習をパターン1だとすると、そこで使う音を全部含むブロックがこれです。

前回(第22回)でやったものをパターン2とすると、そのブロックはこれです。  

これらを弾いてるときに、それぞれのブロックをイメージできないなら、まず第21回第22回の動画を見て練習してください。

で、パターン1を弾くときにブロック全体がイメージできるようになったとしても、そのときにパターン2に属してる赤いブロックは見えてないかもしれません。 

同じように、パターン2を弾くときに、パターン1に属する赤いブロックが見えていないかもしれません。

なので、次の段階として、どちらのパターンを弾いてるときも、両方のブロックを足したものをイメージできると良いです。指板をもっと広い視野で見ることができるようになると、しかも、意味付けされたものとしてイメージできると、演奏もラクになるし、音と音、フレーズとフレーズの関係性がだんだん見えてくるので、音楽的な楽しさも増していくと思います。

今回は、その広い視野を身につけることを意識しながら練習しましょう。

前々回のパターン1と前回のパターン2を混ぜて使います。まずパターン1で上行し、パターン2で下行します。  

今度はそのままパターン2で上行し、パターン1で下行します。  

そしてまた最初に戻って繰り返します。

はじめのうちは、上行するときも下行するときもそのときのブロックだけをイメージできていればいいです。慣れてきたら、パターン1で上行するときにパターン2のブロックもイメージしながら演奏して、パターン2で下行するときはパターン1のブロックもイメージしながら演奏する、というふうに“今、演奏しているブロック+α”という、より広いブロックをイメージしながら演奏できるようにしていきましょう。

こうやって、スケール練のような基礎練のときに、指板をもっと広い範囲で把握できるようになると、実際の曲を弾くときにも、今弾いているフレーズだけではなく、その前後左右の指板が意味あるものとして、だんだん見えてくるようになります。そうすると、演奏するのがもっともっと楽しくなってくると思いますよ。

というわけで、じっくり根気よく、音楽的に、意識的に練習してください。この動画が役立ったなと思ったら、いいね・シェア・コメント、SNSのフォロー、よろしくお願いします。石村順でした!

◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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