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【第22回】スケールを別の角度から理解するべし!

  • Text:Jun Ishimura

【第22回】スケールを別の角度から理解するべし!

スケールをより音楽的に理解するための練習パート2です。

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』の第22回です。

前回と同じように、Cメジャー・スケールを使った練習フレーズです。上行するときは、それぞれの音のあとに3度上の音、下行するときは3度下の音を追加したフレーズです。そう、音使いとしては前回とまったく同じフレーズです。でも何かが違います。わかりますか?  

実は、指使い、運指が全然違うんですね。  

前回のCメジャー・スケールは、指板上だとこういうふうに3弦3フレットのCを中指で押さえて、そこから上行するシェイプでした。メジャー・スケールを弾くときの一般的なシェイプですね。 

今回の運指は、4弦8フレットのCを小指で押さえるシェイプです。 

前回の一般的なシェイプの左半分を、そのまま右側に移動させた感じですね。 

そして今回の練習で使う音はこれです。 

まずオクターヴの位置関係を意識しましょう。いちばん基本的なオクターヴの形はこうです。低いドの右斜め上に高いドがあります。前回やったのもこのシェイプです。 

今回の運指だとこうなります。低いドの左斜め上に高いドがあります。

では早速弾いてみましょう。上行するパターンはこうです。        

ポイントは、途中でポジション・シフトがあることです。ミ→ソのソは1の指(人差指)で押さえますが、ファ→ラで2弦7フレットを3(薬指)で押さえて次のソ→シの動きに移るときは、ソを1(人差指)ではなく2(中指)で押さえます。ここがシフトですね。このときに親指を動かしてるのでシフトなんですが、別のやり方もできます。親指とネックの接点はキープしつつ親指を軸足みたいにして柔軟に手を動かして対応します。シフトする代わりに、ひとつのポジションを拡張してるイメージですね。
下行するパターンはこうです。

下行するときも、途中でシフトがあります。最初のド→ラのラは4(小指)ですが、シ→ソで2弦5フレットを2(中指)で押さえて次のラ→ファに移るときのラは4(小指)ではなく3(薬指)です。ここがシフトですね。ここも親指を動かさずにポジションを拡張するやり方でやってもいいです。

前回とまったく同じフレーズなのに、運指が全然違いますよね。でも、前回と同じように、一見複雑なパターンの背後にある“ドレミファソラシド”の流れを意識したり、それぞれの長3度・短3度の音程を意識したり、メロディとして覚えたり歌ったりしながら、押さえ方のシェイプや運指をイメージして練習しましょう。

この練習が何の役に立つかというと、ひとつめは、根気よく取り組めば頭と体と感覚のすべてでこのスケールを理解できるようになってくることです。そしてふたつめは、前回の運指と合わせると指板をもっと広い範囲で見渡せるようになることです。また、基礎練に限らず、曲のフレーズの運指についても、同じようにいくつかの運指を比べて、前後の流れも含めてその瞬間にいちばんフィットする運指で演奏するのが大事なのですが、そのためにも、基礎練の段階でこういった練習をしておくのが役に立ちます。

というわけで、じっくり根気よく練習してください。この動画が役立ったなと思ったら、いいね・シェア・コメント、SNSのフォロー、よろしくお願いします。石村順でした!

◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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