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【第21回】スケールは音楽的に理解するべし!

  • Text:Jun Ishimura

【第21回】スケールは音楽的に理解するべし!

スケール練習をするとき、最初のうちはスケールをただ上行・下行するだけでもいいけど、慣れたらスケールをもう少し音楽的に理解できるように取り組みましょう。

◎講師:石村順
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BASS MAGAZINE Web『石村順の低音よろず相談所 ~Jun’s Bass Clinic~』の第21回です。

耳コピをしたり、それを分析したり、フレーズを作るときに、スケールを理解していると役に立ちます。知識だけではなく、指の動きや指板上のシェイプ、聴こえ方、こういったいろんな面でわかってることが“理解している”という意味なのです。

ということで、今回はCメジャー・スケールを使います。

スケールのそれぞれの音のあとに3度上(下)の音を付け足したパターンを練習します。赤い音符がメジャー・スケールで、それぞれの右隣の黒い音符が3度上(下)の音です。

この練習、“なんだそれか、知ってるよ、もうやってるよ”っていう人もそこそこいると思いますが、どうやって取り組んでいるかが大事です。いくつかポイントがあるので、それも紹介します。
使う音はこの10個です。一番高いDの音以外は、基本的にひとつのポジションのなかで弾けます。

ではやってみましょう。上行パターンはこうです。


下行するときはこうです。

取り組み方のポイントは3つあります。
ポイント① ドレミファソラシドの流れを意識する
一見複雑なパターンに見えますが、2音ごとに見るとドレミファソラシドと順番に動いてるので、それを意識すると理解しやすいです。

ポイント② 音程を意識する
スケールのそれぞれの音と、その3度上の音、このふたつをペアとして覚えましょう。それぞれのペアが長3度なのか短3度なのか意識しつつ、押さえ方のシェイプもしっかりイメージしましょう。


ポイント③ メロディとして覚える
ただ機械的に指を動かすのではなく、メロディとして覚えましょう。ドレミで歌いながら弾くといいです。あと、ベースは弾かずに歌うだけ、というのもいいですね。


この練習が何の役に立つかというと、まずは左手の基礎練や右手の弦跳びの練習になります。
それから、フレーズ作りの基礎になりますね。そのまま弾くとただの練習フレーズですが、部分的に使ったり、リズムの形を変えて使えば、ベース・ラインやフィルインの材料=パーツになります。
一番いいのは、音程感覚を鍛えられることです。相対音感ですね。例えば、ドミ、これを長3度だとわかりながら弾く。そして、押さえ方のシェイプはこれで、使う指は2と1、ドミと聴こえる……ただ指を動かすだけではなくて、こうやって意識的に取り組み続けましょう。最終的には、人の演奏でも自分の頭のなかでもドミというメロディが聴こえたら、ドミと聴こえる/押さえ方のシェイプ/運指のイメージ/長3度という知識、こういったことが同時に頭に浮かぶ、という段階を目指しましょう。聴こえてきたフレーズをサッと真似して弾いたり、思い浮かんだフレーズをそのとおりに弾いたりっていう上級レベルに近づくための第一歩になります。
ということで、意識的なスケール練習、取り組んでください!

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ではまた、石村順でした~!

◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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