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【第102回】ドラムの基礎練“パラディドル”をベースに応用するとめちゃくちゃ良いウォーミング・アップだった件 石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜

  • Text:Jun Ishimura

前回やったウォーム・アップ/筋トレ系エクササイズの続きとして、今回はドラムの基礎練のひとつ「パラディドル」を応用したエクササイズです!

パラディドルとは、スネア・ドラムの基礎奏法でありフレーズ集でもある「ルーディメンツ」の中のひとつで、両手でRLRR_ LRLLと叩くパターンです。パラディドルの「パラ」が左右交互に2個の音を叩くこと(RL / LR)、ディドルが同じ手で2個の音を叩くこと(RR /LL)です。前半と後半で手順が反転しているのが特徴です。 ベースに応用するにあたって、左手の2本の指の組み合わせにパラディドルのパターンを当てはめます。左手の指は下記の番号で示しています。1=人差指 2=中指 3=薬指 4=小指

【ex.1A】から【ex.6B】まで12種類あります。全部をつなげても個別に取り組んでもOKです。Aでは4弦から始めて順番に1弦まで上行し、Bでは1弦から4弦まで下行します(上行するときと指の順番を逆にします。例えば1211で上行したら、下行するときは2122)。

音がブツブツ途切れないようできるだけ滑らかにテヌートで弾きましょう。

クリックを鳴らす場合は、前回紹介した5種類(8分音符で鳴らすパターン、4分音符で鳴らすパターン、拍のウラ(16分音符3個め)に鳴らすパターン、2拍&4拍のオモテに鳴らすパターン、16分音符の間=32分音符に鳴らすパターン)のうち、自分のレベルに合ったものを選んでください。

そして、パラディドルのパターンに慣れたら、運指はそのままでリズムの取り方を変えてみましょう。初めに言ったように、パラディドルは前半と後半で運指の手順が反転している構造なので、リズム的にも4音+4音という形に見えます。

しかしそれとは別の構造もあって、それは3音+3音+2音という運指/リズム形です。前半2回は同じ運指の繰り返しです。

このふたつ目の構造を意識しながらアクセントをつけて、ex.1A~~6Bをやりましょう。良いリズム練になります。

ということで、ウォーミング・アップ/筋トレ/リズム練として、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。石村順でした。

石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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