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REVIEW -『Animal Effect』UNCHAIN

『Animal Effect』UNCHAIN

ストレートに鳴らす、ファンキーなベース・プレイ

 結成25年を迎えたUNCHAINの最新作。ソウル/ファンク、AORなどのテイストをふんだんに盛りこみ、独自のポップ・ミュージックを聴かせる彼ら。近年のシティ・ポップ的なグルーヴ・ミュージックの解釈も多いが、ポップスとして完成され過ぎていないところに魅力がある。ダイナミズムや楽器のバランスなど、ある種の“偏った視点”がおもしろい。長年の合奏で培った演奏も“聴かせ上手”になってきていて、今後に期待を抱かせる作品だ。感覚派肌のベーシスト谷浩彰のプレイは、ソウル/ファンク的な演奏だが、ノリは揺れるというよりもストレート。彼らのサウンドがポップに聴こえるのは、彼の演奏によるところも大きいかもしれない。(伊藤大輔)

◎作品情報
Animal Effect
UNCHAIN
クラウン/CRCP-40624
発売中 ¥3,300 全12曲

参加ミュージシャン
【谷浩彰(b)】谷川正憲(vo,g)、吉田昇吾(d)