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REVIEW -『UNITE』SPYAIR

『UNITE』SPYAIR

エモーショナルに躍動する骨太な低音

 聴く者に活力を与えるエモーショナル・サウンドを鳴らすSPYAIR の約3年半ぶりとなる6thアルバムは、暗いニュースをかき消すかのような疾走感あふれる一枚。ベーシストMOMIKENのアンプライクな極太ボトムラインは今作でも健在だ。大胆なグリスが勢いを加速させる①、ヘヴィなラウド・サウンドが印象的な⑤では、Aメロで地を這うようなインパクトあるフレーズを披露。エレクトロを融合させたサウンドが刺激的な⑪では、攻撃的なベース・サウンドにスラップ・フィルを入れ込むなど芸が細かい。全篇を通し、あくまでも重心を低く保ちながらも、随所で動きを入れたフレーズを入れ込むベース・プレイはセンスが光っている。(加納幸児)

◎作品情報
UNITE
SPYAIR
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ/AICL-4040
発売中 ¥3,000 全12曲

参加ミュージシャン
MOMIKEN(b)】IKE(vo)、UZ(g)、KENTA(d)